第4話 悠木の悩み

 悠:どうしたらいいんだろう?何でいつも、眠たくなっちゃうのかな。なつきにも、申し訳無いし、私だって本当は・・・・

 四:お待たせっ、悪かったな、遅くなった

 悠:大丈夫。勉強してた

 四:そういや、もうすぐ模試だよな。まぁ、悠木なら楽勝だと思うけど

 悠:そんなの、分からない

 四:でも、ま。あんまり、根詰め過ぎるなよ?そうだ、模試終わったら、バイクで海行こうぜ!

 悠:うんっ

 四:じゃ、飯食い行くか

 悠:うん


 四:どうした?体調悪いか?

 悠:なんで?

 四:なんか、元気無さそうだから

 悠:うん・・・・

 四:えっ?!早く言えよっ!帰るぞっ

 悠:ちがう、体調は、なんともない

 四:ん?じゃあ・・・・

 悠:しじょーは・・・・その・・・・

 四:どうした?らしくないな?

 悠:・・・・不満、じゃない、のか?

 四:なにが?

 悠:・・・・私との、こと

 四:え?

 悠:だって、私たち、まだ

 四:あー・・・・、な

 悠:うん

 四:そりゃ、な。正直言えば、欲求不満だ。俺だって、人並みな欲求くらいあるからな?

 悠:・・・・ごめん

 四:謝るなよ、謝られる方が辛い

 悠:でも

 四:・・・・俺もしかして、そんな飢えたオオカミみたいな顔、してたか?

 悠:してない、けど

 四:だろ?

 悠:うん

 四:これは、『最強の眠り姫』に惚れた俺の課題なんだよ。だから、悠木はそんなこと気にするな

 悠:・・・・うん、ありがと、しじょー。お腹空いた

 四:・・・・切り替えはやっ!



 悠:やっぱり、そうだよね。欲求不満に、なるよね。ごめんね、なつき。でもね、私、なつきといると、ものすごい安心して・・・・そのクセ、になると、ものすごくドキドキして緊張して気が遠くなってきて・・・・どうしても、眠たくなってきちゃう。無理にでも、襲ってくれればいいのに。そうしたら、目、覚めるかもしれないのに。でも、しじょーは優しいから、そんなこと絶対しないの、わかってる。どうしたら、いいのかな・・・・


 スゥスゥ・・・・zzz


 四:洗い物終わったから、俺もう帰るな・・・・って、もう寝てるし。こんな所で寝たら、体休まらないだろ、まったく。仕方ねぇなぁ・・・・よっと


 スタスタスタ・・・・ポフッ


 四:ほんっと、手強い『眠り姫』だよな。こんなに可愛い顔して、あんなに可愛い事言っといて、その後でこれだけ無防備に俺の前で寝るか?


 クシュクシュ


 四:相変わらず、柔らかいクセッ毛だな。いつまでも触ってたくなる・・・・ほんとは、髪だけじゃなくて、もっと下も・・・・はっ!いかんいかんっ、落ち着け俺っ!悠木にあんな大見え切っておいて、【つい寝込み襲っちゃいました】じゃ、話しにならねぇしっ!しかし、どうしたもんかなぁ・・・・俺も結構、限界、なんだけど、な


 chu☆


 悠:・・・・んっ


 四:おやすみ、るい。いい夢を。・・・・できれば俺とラブラブの夢、見て欲しいな

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