AV新法について（これが現実かと）

第2話実際の問題点その２

それはFC２動画の存在です。個人で撮影した無修正動画を投稿することが出来ます。サーバーが海外にあるため日本の法の縛りを受けません。そして個人として破格の収入を得ることが出来ます。これらの動画に出演する女性はどうやって集められているか。それはSNSで集めるのが主流です。それも「AV撮影」と伝えず、「個人的に撮りたい」とか軽い感じで「飲みにいきませんか」とナンパみたいな感じのものまであります。そして問題なのが「女性の合意のもと個撮した作品を女性に黙って投稿する」パターンが存在することです。

この場合、個人と個人のやり取りです。FC２にもサイト規約はあるのでしょうが逮捕者が出ることも普通にあり、形だけになっているのが現状だと感じます。そして大きな問題点その２です。

国はAV新法を作る時、健全なAV業界とFC２など無法地帯のサイトを『同じもの』と考えたことです（としか思えません。普通なら分けて考え論じあうでしょう）。それが大きな問題点だと思います。むしろ普通に考えれば問題の多いFC２を取り締まる法を先に作るべきだと思います。しかしサーバーが海外にあり一斉摘発は無理があります。『リベンジポルノ』とはまた違ったとても悪意のあるものが世に出て、一度世に出たものは『イタチごっこ』なのが現状です。

AV新法を作るなら、そこは徹底して『FC２』も厳しく規制すると公言すべきだったと思います。しかし現時点でそこには一切触れてません。

また『FC２』でのギャラのやり取りは「事前のやり取りでの言い値」と「取っ払い」が常識です。

「個人的にコレクションしている。個人で楽しむだけだから」

との約束で一晩数万円、数時間で数万円。そして気付いたら（気付かない場合もあります）ネットに流出していた。連絡を取っていたSNSのアカウントは消えていた。連絡がまったくとれなくなった。個人でその状態から動画を消すことはかなり困難でしょう。不可能と言っていいと思います。

これが「飲みに行きませんか？」から始まり雰囲気で流されて撮影されたものだったら。それは『出演強要』以上の罪だと思います。もう一度言います。

『国は何故そのような無法地帯と健全な業界を分けて考えなかったのか。一緒くたに考えたのか』

それが大きな過ちだと思います。

そこからは先日書きましたが誰もが容易に想像出来ると思います。仕事のなくなった、お金が必要な女優さんはどこへ仕事を求めるか？そしてサーバーが海外にある無法地帯をこの法でしっかりと裁けるのか。運営は言うでしょう。

「規約もしっかりと作って明記してある。数多くの動画を契約からすべてチェックすることは物理的に無理がある」と。

そして今。風俗業界にも静かに、そして確実に『理不尽な大きな波』が来てます。それはまた別の機会に。