第5話

 仁枝が動くのを待つことにしたハムスターたちだった。すると、雨が降りだして来た。

「まずい。皆、大水が来たぞ!急いで巣穴に避難するんだ!」

 ハムスターたちは、一斉に一目散に、巣穴へと駆け出した。


 その様子を頭だけ動かして、仁枝は見た。

 雨は小雨のようだったが、ハムスターたちにとっては、問題ありなのかな?

 そんなことを思いながら、仁枝は上半身を起こした。

 ハムスターたちは、巣穴へ大急ぎで戻って行く。

 仁枝はハムスターたちの巣穴の場所を確認すると、ゆっくりと立ち上がり、脱ぎ捨てた宇宙服の場所へと戻った。

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