1−5 国際大会の場合

 U-15は今年、韓国で行われた。毎年違う国で行われるので、どこでやるかも話題になる。U-18も似たような時期にやるのと、開催国が違うので国際大会関係者は大変だということだろう。


 U-15の日本チームは快勝を続け、決勝まで進出していた。俺は先発だけど六番ライトでの出場。最後には必ずマウンドに上がってもらうと言われたが、そんなに運良く出番があるだろうか。野手としてひとまず集中しよう。


 相手はアメリカ。野球の国というだけあって毎年強いチームを作り上げてくる。体格も日本人の俺たちに比べるとかなりがっしりしているし、身長もデカイ。正直、同い年には見えない。


 試合前にアップをしていると、観客席にはウチの家族が勢ぞろいしていた。母さんまでいるのは、昨日まで韓国で番組のロケを行なっていたから。そういう仕事を持ってきて、便乗して俺の応援に来たわけだ。


 で、千紗姉の隣で楽しそうに話している女性は以前話題にした野球小町。羽村由紀はねむらゆきさん。弟がこの大会に参加しているので、駆けつけたところウチの三姉妹と意気投合。今では一緒に応援する仲になっているらしい。


 確かに美人さんだな。ただちょっと影があるというか。無理矢理楽しんで、他のことから目を逸らそうとしているように見える。


「宮下。調子はどうだ?」


「羽村。体調は万全。キャッチボールした感じ、ボールも指に引っかかるから大丈夫だと思う」


 キャッチャーとしてフル装備をしている羽村涼介りょうすけ。野球小町の弟で、U-15の唯一軟式出身者だ。この国際大会はもちろん硬式ボールで行われているので、呼ばれるのは基本的にシニアとボーイズの人間。なのに特例で選ばれた逸材だ。


 たった数日で硬球に慣れ、木製バットを物ともせず打率を残し、この最終戦で四番キャッチャーを任されるほど。天才っているものだ。


 彼も心から野球を楽しめていない。


 なにせ例の事件から一ヶ月も経っていない。バッテリーを組んでいた親友が相手の過失によって選手生命を絶たれて、今も入院しているというのだから。


 彼らが県大会で敗れたためにU-15に招集できて日本が勝ち上がっているというのは、どんな皮肉だ。


「監督によると五〜七回で行くらしい。それまでは打ってくれ」


「お前も打つんだよ。……優勝の報告、市原にしてやれ」


「協力してくれるか?」


「今はチームメイトだろ。出し惜しみなしだ。じゃないとアメリカ倒せないだろ」


「……ああ。あいつにとって良いニュースになるかわかんないけど、へこたれてたらそれこそ怒鳴られる。勝つか」


 そうして試合が始まる。日本でもこの試合は中継されるようなので、もしかしたら病院のテレビで市原が見てるかもしれない。


 市原の選手生命が絶たれたかもしれないが、リハビリ次第ではまたボールを投げられるかもしれないとのこと。それは本人の努力次第だ。なら、もう一度野球をやりたいと思えるような、そんな一助になれれば。


 一回の表、先攻はアメリカ。そのアメリカ相手に日本はランナーを出しながらも無失点で切り抜ける。そこの三姉妹。俺が何かやったわけじゃないのに俺の名前呼ぶな。恥ずかしい。


 いつからでも投げられるように、ベンチで最低限の休憩をした後はベンチの近くで肩を作るためにキャッチボールを始める。五回からとは言われても、早まる可能性はある。球数制限が国際大会なのであるが、規定から考えると四回から投げてもギリギリ足りる。


「トモ。随分準備早いんじゃない?」


「肩作るだけ。総力戦なんだから、いつ行くかわからないし」


 母さんが観客席から聞いてくるけど、話で動作を止めるわけにはいかない。試合を見ながらも、空いている控え選手とキャッチボールをする。


 三番打者が四球を選んで出塁。さすがアメリカ代表。ボールも速いし、変化球もすごく曲がる。一・二番があっけなく凡退するのも頷ける、アメリカのエースだ。ストレートなんて140km/hを超えてる。同じ中学生とは思えない。日本の高校生でも希少種だぞ?サウスポーの本格派なんて。


 四番の羽村が左打席に入る。左対左。一般には投手有利とされる左対決。だけど羽村の場合それに当てはまってない気がするんだよな。


 初球。ストレートが高めに外れる。でも速い。打席で見たらもっと速いんだろうな。


 二球目。これもストレート。コースはわからないが、低めのボールだ。それを掬い上げて。


「え?」


 スパァン!という乾いた音が聞こえた。ボールは大きく飛んで行く。それはライトの頭を超えた。フェンスまでボールが転がっていき、それを見た一塁ランナーが余裕の生還。羽村も余裕で二塁に辿り着いていた。その結果に盛り上がるベンチと観客席。


 記者たちなんて羽村のことをカメラに収めている。


 ネクストバッターサークルに行かないといけなかったので、キャッチボールの相手をしてくれた選手にお礼を言ってバットを手に持つ。その頃には五番打者が凡退していたので、持ち上げたバットをそのまま戻して、グラブを持って守備につく。


 やっぱり羽村は傑物だ。俺たちの中でもさらに頭一つ超えている。あれが軟式にいて良かったと思った人間がどれだけいることか。


 140km/hを超えるストレートなんて全国でも見ない。130km/h前半が良いところだろう。しかも相手はアメリカのエース。まだバッターとしてボールを見ていないからボールの質についてはわからないけど、悪いとは思わない。そんな、ほぼ初見を、金属バットではなく木製バットでライトオーバー。


 U-15ではほぼホームランが出ない。プロも使う球場を借りているため中学生からしたら相当広く、その上慣れない木製バットで打つ。金属バットと比べるとボールは飛ばない。それでライトオーバーをああもあっさり打つなんて。


 アメリカはさすがというべきか、下位打線にも関わらず同点にしてきた。得点に絡むことなくライトフライを一つ処理したけど、やっぱりアメリカ強い。


 どんなボールでもブンブンバット振り回してくるんだもん。投げる時が怖いな。


 攻守代わって俺がバッターボックスに。右打者だからまだボールは見やすいと思うけど。どうかね。


 初球。ストレートがアウトコースに大きく外れる。……ちょっとシュート回転してるな。全球こうなのか、今の球がすっぽ抜けてそうなったのか。


 二球目はカーブがインコースに。見送ったがこれはストライク。緩急がしっかりしてるから、次にストレートが来ると困るわけだ。だいたい30km/hは差がある。


 三球目もストレートがアウトコースに。これをフルスイング、ただし逆らわずにライトへ。打った打球は綺麗に一・二塁間を抜けていき、ライト前ヒットに。打てて良かった。打てないと野手として使ってもらってる意味がなくなる。


 アメリカのキャッチャーが強肩なので盗塁のサインは出ない。監督が出したサインは送りバント。手堅いスモールベースボールだな。一塁手に話しかけられたけど、すまん英語そこまでヒアリング良くない。とりあえずソーリーと謝っておいた。


 どこの国の選手でも結構気さくに話しかけてくるんだけど、言葉がわからなくて困る。カタコト英語でお互い何を言っているのかわからなくなることもしばしば。言葉の壁って大きい。


 七番打者は二球目でバントを成功。俺は二塁に到達するが、後が続かず。真後ろからピッチャーのこと観察したけど、癖とかも良くわからない。ただストレートが全部シュート回転していることはわかった。被っていたヘルメットを片しながら監督にそのことを伝える。


 三回はスコアが動かず。俺も本格的に投球練習を始めた。変化球も問題ない。そのマウンドにももう立ってるから大丈夫だろう。


 四回の表、アメリカに二点取られてしまった。大崩れはしなかったけど、投球数的にもやはり降板。次の回から俺が登板することに。ただこの回打席が回ってくるのでブルペンには行けない。


 その先頭の羽村。ドリンクを飲みながら相手打者のデータを入れようとスコアブックを眺めていた。守りながらも観察していたから頭に入ってるけど一応確認だ。


 そう考えていると、乾いた木の音と、歓声が。羽村が打ったか?


 打球の行方を追おうとしたら、どこにも見当たらずに歓声は大きくなるばかり。投手がある方面を眺めていたのでそちらを見てみるけど、ボールがどこにもない。え、嘘だろ?


「何?レフトにホームラン?流し打ち?」


「見てなかったのか⁉︎ストレートを思いっきり流してスタンドイン!やっぱあいつやべえよ!」


 ゆっくりダイヤモンドを回ってくる羽村を見て、武者震いがした。正直羽村のことはたまたま見た全国大会の一試合と雑誌の記事しか知らなかった。この代表に加わって一緒に練習してようやく知っていったけど、そんなの氷山の一角ですらなかった。片鱗を示したのは今だろう。昨日までの試合だってまだ市原のことを吹っ切れていなかった。この試合のあいつが、本調子の、本当のあいつの姿。


 だとしたら。これは多分産声だ。そして彼のための祝砲だ。待ってると。前に進むという意思表示。


 電光掲示板に表示される球速。143km/h。今日最速だ。それを弾き返して、引っ張るよりも難しい流し打ちで、九十メートルを超すこの球場で柵越え。日本に留まらない、世界に名を残す一発だ。


 球場は日本が負けているというのにお祭り騒ぎ。実際にスイングも見ていない、白球が描いた放物線すら確認していない俺がこれなのだから、実際に見ていた人たちのこの熱狂は当然のもので。


 ホームを踏んで帰ってきた羽村を、皆で揉みくちゃにする。俺もハイタッチをして、ネクストバッターサークルへ向かった。


 動揺していたピッチャーに畳み掛けるように五番がセンター前ヒットを打ち、俺は制球が定まらないのか四球。ここで相手はエースを降ろして二番手を投入した。今度は右のサイドスローだ。サイドスローは肘を壊しやすいために中学生で使う者はほとんどいない。


 身体が出来上がっているアメリカ人だからこそだろうな。


 代わった投手を攻略できずに点差は二点差のまま。送りバントの失敗が大きかった。アレがなければスクイズか犠牲フライで同点になったかもしれないのに。


 俺はずっとランナーで残っていたので投球練習ができていない。だから戻った際に監督に聞かれる。


「宮下。行けるか?」


「行かせてください。準備だけは早めにしてきたので」


「シャットアウトしてこい!」


「はい!」


 選手交代が告げられてマウンドに行く。投球練習は七球。それをしっかり使った後、羽村がマウンドにやってきた。


「調子良さそうだな。相手のデータは?」


「多分大丈夫だ。それとアレ、ここって時はサイン出してくれ。必要なら投げる」


「わかった。逆転するからしっかり抑えてくれ」


 今だけは味方でこれほど安心できる捕手がいるだろうか。この化け物を育成した野球小町怖い。けど、安心してあの大きなミットに投げ込める。


 出されるサインに頷く。土の硬さももう慣れた。投げるための動作が始動する。


 腕が軽い。重心がしっかりと落ちている。バッターが強打者だろうと、怖くなかった。


 右腕から放たれたストレートはパァンという乾いた音を鳴らしたミットに収まる。右打者へ抉るインハイへのストレート。相手はのけ反っていたが、主審は腕を上げる。返球する羽村が笑っているように見えた。要求通りに投げてるんだから、渋い顔されたら困る。


「トモちゃん速〜い!」


「いけー智紀!そのままぶっ飛ばせ!」


「兄さんファイト!」


 いつもだったら気が緩んでしまう三姉妹の応援だけど、今は気にならない。声はしっかりと聞こえるのに、やけに羽村のミットが大きく見えて、それ以外が視界に入ってこない。


 音も静かだ。主審はコールをしているはずなのに、あの綺麗なミットの音だけが耳を叩く。そればかりが、耳を支配する。


 それから、試合の流れがあっという間だった。打席に立ってバットを振った感覚もあるし、しっかり投げた覚えもある。監督の話も聞いてたはずなのに、何も覚えていない。


 なぜか、三度目のマウンドだ。それだけはわかる。


 羽村のサインに頷く。投げ始める。乾いた音が響く。その繰り返しだった。


 ロジンパックを使った気もするし、打たれて誰かのカバーに入ったと思う。


 だけど、気になるのは投げることばかりで。ボールをリリースする瞬間が、たまらなく脳を刺激して。


 羽村が初めて出したサインに躊躇なく頷いて。グローブの中で握りを確認して、しっかりと手首を立てて振り抜いていた。


 そのボールは回転がストレートとは異なり。ボールの自然な動きに反するように腕の振りと真逆へ沈んでいった。


 シンカー。


 それは右打者のバットを意思があるように避けていき。


 羽村のミットへ、またあの乾いた音を立てて収まった。


「ストライック、バッターアウト!ゲームセット!」


 その宣言と爆発的に大きくなった歓声で、やっといつもの目と耳に戻った。


 皆の顔もはっきり見える。喜んでいる声も聞こえる。ただ数多くの人たちの声が混ざって、誰が何を言っているのか全く聞き取れなかった。選手たちは俺のところに集まって、わーぎゃー騒いでる。


 そんな状況になってようやく後ろのスコアボードを見る余裕ができた。いつの間にか逆転してるし。アメリカ五回から攻撃で0が並んでるし。


 なんだこれ。


 結果としては5-3。勝った、らしい。


 その後整列して、そのまま表彰式をして。最優秀選手賞で羽村が選ばれて。最優秀投手賞は俺が貰って。


 荷物をまとめて撤退して。記者たちにインタビューされて。バスにドナドナされて。


 宿舎にしていたホテルで祝勝会が始まった。俺たちやベーとか騒いでいたが、なんか夢のようで頭に入ってこない。


 その祝勝会に喜沙姉が小さいスポーツ雑誌の取材にスペシャルインタビューコーナーを設けたとかで突入してきた。母さんが企画としてねじ込んだんだろう。


 宮下喜沙と言えば中高生で話題のアイドル。応援に来ていることは知っていたが、まともに話せなかったから皆浮き足立つ。試合終わったら選手と話せないからってさっさと帰ってたからな。俺だってまともに話してなかったし。関係性は速攻バレたけど。いや、シニアだと割と有名だけどね。俺たちの関係。


 食事が終わった人からインタビューを受ける。喜沙姉も名前を言われればだれかわかったので、それも選手にとっては好印象だった。試合を全部見ていただけあって成績とかも覚えていた。だからインタビューがスムーズに進む。


 後から聞いた話、出版社側からも好評で同じような仕事が増えたのだとか。


 我先にと、祝勝会よりもインタビューを優先する戦友たち。そんな中でゆっくりご飯を食べていたのは俺と羽村、後は大人たちだけだった。早食いは消化に悪いし、行儀が悪いし、食べられるものは食べたい。めっちゃお腹空いた。韓国なんて次いつ来るかわからないんだから、最後の晩餐と思って思い残しのないように食べる。


 サンチュに包んだプルコギが美味しい。


「すごいな。宮下のお姉さん」


「俺的には野球小町のお姉さんの方が凄いと思うけどな。最近二代目が現れたらしいけど、あの人がいなかったら野球小町なんて名前生まれてないんだから」


「えー?ただの横暴姉貴だぞ?中学上がったら野球部入れ、あたしが投げるから受けろ、ヒロくんと一緒に甲子園に連れていけ。そればっか」


「そのヒロくんこと市原に連絡はしたのか?」


「したよ。メールだったけどおめでとうって言ってくれた。あと、お前は習志野学園行けって。本当はヒロが行かないならどうするかって迷ってたんだけど、俺だけでも行くよ。ヒロ、高校野球は絶望的らしい」


「……そう、なのか。一回だけ全国大会で見たけど、あの綺麗なストレート、もう見られないのか……」


「でも。またいつか投げられるようにリハビリは続けるんだってよ。俺たちとキャッチボールやるために、草野球はできるように治すって」


「大学とかで考えてないのか?」


「あいつの家、三人兄弟だし、家がケーキ屋で。弟は野球で将来有望だから家継ぐつもりらしい。もう一回病院に顔は出しに行くけど」


 祝勝会のはずなのに気分が沈んでしまった。野球小町も絶賛するエースが、高校野球を諦めるなんて。いや、ちゃんとした野球を、諦めるのか。大学に進学しないのだろうし、社会人野球や独立リーグに行くつもりもないのだろう。


 目の前の羽村と変わらない才能を持った選手が消えるなんて、涙が出て来そうだ。


 怪我や事故は本当に怖い。たった一回の故障で、野球人生が終わってしまうんだから。


「宮下はどこに進学するんだ?もう推薦もらってるんだろ?」


「東東京の、私立帝王学園。習志野学園ほどじゃないけど、甲子園は十分目指せる学校」


「千葉は習志野学園が一強すぎるだけだから」


 地方の県ならここが毎年甲子園に出場するとかあるけど、予選の出場校が二百を超えている千葉県で一強状態ができているのは凄いことだ。東京だって東と西で分けてるけど、出場校はそれぞれ百校を超えてて強豪校はそれなりにある。


 千葉県で他の学校が弱いわけでもない。強豪校は他の激戦区でも上位に来る学校ばかりだ。それでも一強状態なのは習志野学園が強すぎるから。推薦で有望な野球選手を募っているが、推薦の条件が千葉県の学校の中学生であること。越境入学を認めていないことで有名な学校だ。


 その県を大事にしている姿勢を気に入った千葉の野球小僧たちがそこに集まって、甲子園常連になるまで登り詰めた、稀有な学校だ。


 それからも羽村と話しているうちにお腹がいっぱいになった。食べ終わっても喜沙姉のインタビューは続いているようでまだまだ先みたいだったので飲み物を飲んでゆっくりしていると代表監督が近づいて来た。


「宮下。お前宮下喜沙の弟なんだって?」


「ええ、まあ」


「娘に頼まれてな。あの子のサインもらって来てくれ」


 出されたのはちゃんとした色紙。え、ここに来るってわかってたのか?わかってなかったら、ずっと用意してたのか?


「……まじっすか?」


「世のお父さんはな、娘にとても弱いんだよ……」


 そんな実感こもった感じで言われても。哀愁漂わせないで。


 仕方がないのでインタビューの前にさっと書いてもらって、監督に渡した。そうしたらずるいって話になって、喜沙姉のサイン会が始まってしまった。


 中学生の欲望って怖い。

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