第5話 閑話・不知火朔夜という男

 不知火 朔夜 年齢17歳…但し、異世界での生活は合計すると現在の年齢より上回る。

 

 家族構成…父(45歳)・母(44歳)・長男(19歳)・長女(18歳)・朔夜・次女(17歳で双子)・三男(15歳)・三女(14歳)


 兄妹達とは仲が良く、近所でも羨ましがられるのだが…朔夜は本来長男で1人っ子だった。


 それが最初の異世界召喚から元の世界に帰ると、何故か長男(兄)がいた。


 2回目の異世界召喚から帰ると、双子の妹が…3回目の後には妹が出来ていて、4回目には弟、5回目には姉がいた。


 そして6回目の後には、公務員だった父親が大企業の社長に、母親は社長秘書に、家は木造平屋で兄妹と同じ部屋だったのが、6回目の後に帰ると3階建ての豪邸に変わっていて自分の部屋があった。


 「世界を救った特典なんだろうか? 兄妹が欲しくて羨ましいと思っていたら、まさか帰って来たら本当に出来ていたとかあり得ねぇだろ? じゃあ、今回の世界を救ったら何が起きるんだ?」


 メイドが欲しいとか、婚約者が欲しいと願ったら叶うのだろうか?


 【魔法】


 使用出来る魔法の数は、およそ1000種類で別名サウザンドマスターの異名もある。


 最初の異世界召喚で覚えた魔法で、2回目の異世界でその魔法を使っていたが…途中から効かない敵が出て来るようになり、その世界の魔法を覚え…を繰り返していたら、使える魔法が1000種類にも増えた。


 最初の異世界召喚でギフトを与えられたのか…【マジック・クリエイション】という魔法を作りだせる能力が使えて、収納魔法・鑑定魔法・転移魔法を取得した。


 何故これらの魔法を欲したのか?


 それは…第1回目の異世界召喚で魔王を討伐する冒険者と組む前は、様々な冒険者と共に活動していたのだが…


 物が良く無くなる、物を奪われる、全てを奪われて捨てられるを繰り返していたので、最初に収納魔法を取得した。


 次に朔夜は、異世界知識が乏しかったので…元いた世界と同じ感覚で真水を飲んだら腹痛を起こし…生卵を食べたら食中毒を起こし…全てを奪われてから口に入れた野草が毒草だったので、鑑定魔法を取得した。


 転移魔法も…まぁ、似た様な理由である。


 「今考えてみると…良く生き残れたな、俺…」


 【武具】


 武器 聖剣所持数は7種類…但しその内の1本はミクに渡った。


 魔剣所持数5種類、他にも妖刀や聖刀などといった刀や斧などの複数の武器を所持。


 何故サクヤにはこんなに数多くの聖剣や魔剣を所持しているのか?


 それは、サクヤの慎重すぎる行動力に理由があった。


 「もしかすると、その世界の武器では無いと魔王には敵わないかもしれない。」


 そう思った朔夜は、図書館や宮廷魔術師に伝承の武具の情報を聞いて探し回った。


 既に失われて手に入らなかった物以外は、ほとんど入手した。


 中にはガラクタ同然の物もあったが、いずれ何かに使えると思って、今でも収納魔法の奥に入っている。


 朔夜が異世界生活で無駄に時間を喰ったのはその所為でもある。


 【性格】


 第1回目の異世界召喚では様々な事があった。


 純真無垢で人を疑わない少年朔夜は、異世界に来て半年を経過すると…?


 常に人を疑い、誰も信じず、気持ちが荒んだ人間に変化したのだった。


 「異世界人って…半分、いや…3分の2は最低な奴等ばかりだったな。」


 【種族】


 人間族…良い人間もいるが、悪い奴は半数以上!


 エルフ族…その世界にもよるが、大半は態度がやたらデカい上に他種族を見下す。 森で暮らして外観を遮断している生活を送っている癖に、全てを解った様な口を聞く。

 

 男は負けそうになるとすぐに命乞いをし、許してやると自分が優位の様に振舞うので、何度かボコボコにした事がある。


 女は自分の立場が危うくなると、高貴な我らに…とか口にするくせに、すぐに服を脱いで好きにして良いと訴えかけて来る。

 高貴は何処に行ったのだろうか?


 ドワーフ族…裏表のない性格で詐欺には向かないが、注文をしてからその期日に取りに行くと、まだ出来ていない場合もある。


 時間にルーズな種族で、仕事半分・娯楽半分という自由な種族。


 ハーフリング族…手癖が悪く、盗賊ギルドに所属している奴等が多い。


 奴等とすれ違うと、必ず何かしらの物が無くなっている。


 獣人族…身体能力に優れてはいるが、頭の方はやや弱いので簡単に騙される。


 育った環境にもよるが、大半は奴隷の様な暮らしをしている者が多い。


 他にも出会った種族はいるが、いずれ…


 

 多分、読者が知りたい最大の情報…


 レベルは1000以上で、称号は100以上ある。


 レベル1000までは確認したが、それ以上のレベルは面倒で確認していない。


 そして…エロトークや下ネタを平気で吐く朔夜だが、実はまだ童貞である。

  

 以上、不知火 朔夜の説明でした。

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