「日本の夏」平田義久
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/watch/sm40357735
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=8i2x_f6sj_k
作詞:梓川
作曲:平田義久・七滝今
編曲:平田義久・七滝今
歌唱:ゲキヤク・梓川(YouTube版は七滝今と梓川による歌唱)
次に紹介したいのはこちら、『日本の夏』という作品である。この作品もボカコレ2022春に投稿された楽曲の一つであり、TOP100ランキングにおいて52位を獲得している。
投稿者の平田義久は『fallin' fallin' 』や『東京は夜』などのVOCAJAZZに定評のあるボカロPである。また、UTAUのゲキヤクを中心にした楽曲制作を行っていることも作風の特徴として挙げられる。
今回もこれまでの作風を引き継ぐVOCAJAZZ系の楽曲であり、ギターサウンドとブラスサウンドが合わさってホットな楽曲となっている。まるで都心の熱帯夜のような熱さがこの楽曲にはある。夏っぽい曲といえば爽やかな曲調をイメージしがちだが、このようにホットな楽曲もまた夏を思わせるのではないだろうか。
曲調のホットさもさることながら、この楽曲はボーカルにも注目したい。まずメインボーカルのゲキヤクの少しハスキーながらもパワーのある歌い方に魅了される。巻き舌が多用されることもあり、唯一無二の調声となっている。そしてラップを担当した梓川の低音ボイスがこの熱い曲にほどよいクールさを与えてくれる。梓川は歌い手としても活躍するクリエイターであり、今回は作詞とラップ歌唱で参加している。パワーのあるゲキヤクとクールな梓川というコンビだからこそ、この曲の熱さが一層強く感じられるのかもしれない。
また、歌詞は最初から最後まで歴史的仮名遣いによる表記がされており、言い回しも独特なものとなっている。それがまた楽曲の雰囲気を強めている。
「甘んじる其の媚態に
済し崩し互ひ違ひに
野性の法規に則つて
燃へあがる蜃気楼!」
これはサビの一部分である。蒸し暑い「日本の夏」で起こる情のもつれを感じ取れると思う。単なる恋だの愛だので片付けられない色情がそこにはある。こういう曲を艶っぽいというのだろうか。ちょっと大人で蒸し暑い「日本の夏」を、皆さんにもぜひ味わってもらいたい。
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