EX2 峰羽

 ミーミーミミミー


 ジージージジー


 ザッ ザッ ザッ


 トントントントン


「ふぅ、こんな感じかな」


――――――――――――――――――――

 今日は山の日なので峰羽ミウと一緒にオートキャンプ場に来ていた。

 都会から離れて木々に囲まれる空気がとても心地よい。

 木漏れ日に照らされた彼女の横顔を見ながら、テントを広げている所だ。

――――――――――――――――――――


 ミーミミー ミミー


 ジージージジー


「ふーんふーん♪」


「君が朝から『キャンプに行くぞ』って言われた時はちゃんと準備出来てるのかなって思ったけど」


 コクリ


「大体キャンプ場で借りれるんだねー」


「うん。買うと高いしね。誘ってくれてホントありがと」


「他の子が行きたいって言うかも分かんないしさ」


 うんうん


 カチャカチャ


 コトン


「コーヒー入れるね」


 パチ パチ パチ


 フフーフー


 ボボボ パチパチパチ


「パンと卵も用意してっと」


 カラン


 パカッ トローリ


 じゅー じゅー


「パンもちょっと炙って……」


「あぁあパンが焦げたっ。焚き火が思ったより強い」


 ふるふる


「ごめんねー。でもこういうのもキャンプの醍醐味だいごみだよね」


 ザシュ


 スパッ ザシュザシュ


 カン カチャ


「どうぞ、フランスパンde卵サンドだよ」


「ソースはお好みでどーぞ♪

 コーヒーと共にお楽しみください♪」


 トクトクトク


「ふーふー」


 ゴクリ


「ん、ちょっと苦い……けど美味しい」


「あ、うん。ミルクちょーだい

 入れてくれるかな」


 トローリ くるん


 あーん パクリ


 もぐもぐもぐ


「うん。美味しい」


 もぐもぐ ぺろん


「この後どーする?」


「そうだね。ちょっと散歩しよっか」


 カパン


「よし。火はこうやって密閉してと。

 これで後始末はオーケー」


「貴重品は大丈夫? 鍵は持った?」


 コクリ


「うん。それじゃ行こっ」


 ザシュ  ザシュ

  ザシュ  ザシュ


「こうやってさ、森の中を歩いてるとなんだかこのままずーとこうしてたいなって思わない?」


 にぎ にぎ


「あぁ、でも明日は無理か平日だしね」


「え、休み取ったってそーなんだ」


 さら  さら

   さら  さら


 コポッ コポッ


「水の音がするね。川が近いのかな」


「ねー。見に行こうよ♪」


「わー、水がキレー」


 タッ  タッ  タッ

   タッ  タッ  タッ


 ぬぎぬぎ


 ト ト


 そろーり そろーり


 ちょん

 

「きゃ、冷たーい」


 ぶるっ


 バシャ バシャ


 ヌル ヌル


「それに川の底がなんかヌルってする」


「転ばない様に手を離さないでよね。絶対だよ」


 ミーミンミーンミー


「それっ」


 パチャ パチャ


「ふふ、冷たかった?」


 パチャ パチャ


「また来年もこうやって遊びたいね」


「うん。楽しみにしてるよ♪」


おわり

――――――――――――――――――――

山の日 峰羽ミウ

暑い夏に彼女とキャンプはいかがでしょう。


この話で、こえけん向けの今作は閉めます。

最後までお読みくださり有難うございました。


よろしかったら☆、いいねをお願いいたします。

それでは別の作品でお会いしましょう。

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カノジョ達は、俺だけを見てくれるんだけれど1人に決められないっ ケイティBr @kaisetakahiro

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