毎日の不安をかき消すほど、先輩のずるい嘘が嬉しくて消えない

大掛かりなトリックをつかったミステリー。
面白い。
文化祭前日の教室の変わりように主人公がつぶやくところに、現実味を感じる。

「この人は定期的にこういうことをするのだ。ミステリ研名物といってもいい」
主人公が入部したころから先輩は、トリックを準備して部員たちに謎解きさせてきたのだろう。
とても愉快な先輩である。

着ぐるみを製作した田崎が、一番の功労者だろう。