第14話 地球の鼓動が聴こえるかい?

この扉を開けるなら、どんな覚悟が要るだろう。


地球。

と繋がるようには人間はできていないんだろうな。

っと思った。


何故なら。


魂の部分で、地球は。

とても数奇に満ちた存在でいると思う。


とても人間の身体で太刀打ちできる相手でない。


穏やかな顔しているように見えるかもしれない。

でも、そんなの。










マントルの部分のことを思う。


プレートのことを思う。



地殻。


海流。


大気。



ゆっくりと、また大胆に流動する。



もし地球に魂があるならば。


人間と、どこまでシンクロできるだろう。



人間は、どこまで地球とシンクロできるだろう。








共鳴する。


魂の。








鼓動を聴くことができるなら。


うまく相槌を打って、反応を返して、互いに仲良くなれるだろうか。










間。





間合いを取って、いっしょに歌うこともできるだろうか。



呼吸。









生きていくスパンの違い。






大きな大きな。


地球とは。







場であるだろうか。


時であるだろうか。







時空。







人間の生きるステージの。

ただ、ほんの、ひとつにすぎないかもしれない。











魂は。



地球の鼓動を聴いたなら。







どこへ往こうとするのだろう。






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