第4話 あかるい陽射し。

この扉を開けたなら。

あかるい陽射しが溢れます。

眩しくて、眼を細めて、ゆっくりと視界に入ってくるものに身を委ねます。


まずはピアノ。

弾いている人が見えます。

あかるさの正体は、音色でしょうか。

きらきらと装飾されたフレーズが、だんだんに一人歩いて躍ります。

力強くて優しい。

よくコントロールされた感情。

熱い思いがそこにはあります。


本当には怖い。

怖がっている気持ちがある。

と占いは伝えます。


そうなんでしょうか。

どうでしょう?


軽快なタッチで弾む手指の。


弾きこなされてきた数々の曲。


経てきた。

心の、今どこにいるのでしょう。


突先。


未来へ向かう、一番、未来に近いところ。

それが今です。






未来は、たっぷりの時間と共に。

じんわりと日々の思いと共に。





変容して。

今、ある。



思いの音色。







さぁ、次どこいく?

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