あとがき

あとがき

 この度は、私iReSHの処女作『ファラの血族』をお読みいただき誠に有難う御座います。


 この作品を書こうと思ったきっかけは近況ノートにも書かせていただいておりますが、私の周りには芸能活動をしている友人、知人が多く、それ自体は偶々なんですが、ある時声優をしている友人とカフェに行った際に、私自身はただの一般人で何もないなー、とぼやいていたところを『なら、小説とか書いてみれば?』と言われて書き始めたのが始まりです。


 きっかけこそ何処にでもある些細な話ですが、書き始めてみるとこれが結構いい時間潰しになりまして、普段の仕事脳をリフレッシュさせられる時間にもなっていました。


 趣味で書き続けるなら締め切りはないですし、必ずしも面白いものを書く必要はありません。



 好きな時に、好きなものを、好きなように書く――。



 これほど表現の自由を感じたのは生まれて初めてでした。

 

 あっという間に文章を書くということに魅了され、今では私の中で読書に次ぐ立派な趣味となっています。


 ただ私自身は生粋の紙派人間なので、Web小説は書くだけで読むのには慣れず、他の方々の作品はあまり読めていません。

(少しずつは読ませていただいています。)


 そういうスタイルなこともあって、私の作品は合わない方には合わないでしょうし、寧ろ読んでいてつまらないと感じる方の方が多いかと思います。


 その中で、最後まで読んで下さった方々にはその貴重な人生のお時間を使っていただけたことに深く感謝いたします。


 本当にありがとう御座います。




 ここまで話した通り私の執筆活動は趣味であり、本来はWebに投稿しなくても良かったのですが、友人に勧められ、自分の中でWebに投稿する意味とは何だろうと考えた際に、


『インターネットという果てのない海に自分の名前と考えを沈めることで、私が死んだ後も私の名前と考えが永遠に残り、誰にも気づかれず化石となって、でも確かにそこにある。』


という状況が出来上がる、ということに神秘的な価値を見出した為、こうして投稿までいたりました。


 これを機にTwitterも始めてみましたが、私のような考え方をする方はいないようで、皆さん『作家になりたい』『書籍化したい』と素敵な夢を持って書かれている方が多く、私の作品はそういった方々の作品に比べれば万人受けを狙わず好き勝手に書いている分ずっと見劣りするかと思います。


 ですが、私自身それでいいと思っています。


『誰の目にも触れない私だけの作品を、私が死んだ後にも確かに残す。』


 これからもそれを趣旨に最後の時まで書き続けていきます。



 それでも、こんな考えの人間が書いた作品でも読んで下さる方がいるのであれば、それはもうお付き合いいただけて大変嬉しく思います。



 さて、ここまで自分語りになってしまい申し訳御座いません。

 


『ファラの血族』は人種差別問題をテーマにした恋愛群像劇として書いたつもりです。


 初めて書いたこともあり、見るに堪えない部分も多々あったかと思いますが、それでもこれを読んで下さった方々が何か少しでも現代社会に対して考える機会となってくれていたら、これ以上望むものはありません。感無量です。


 最後になりますが、本編で描かなかった小話を近況ノートに少し書いておりますので、最後まで読めたという方は良ければそちらもご覧ください。


 繰り返しになりますが、処女作『ファラの血族』をお読みいただき誠に有難う御座います。


 以上を以って「あとがき」とさせていただきます。



筆責:iReSH

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