夏休み




<プール>


 まさかセンパイの方からプールに誘ってくるとは、、、変態ですね

 なに否定してるんですか?

 後輩の女子を、ふたりきりでプールに誘うなんて、下心が見え見えですよ

 そんなにも頑なに否定したら、逆に肯定してるようなものじゃないですか

 まったくもう、、、情けない変態センパイに、私の水着姿は刺激過ぎましたかね♡

 ほらほら私ってば結構イイカラダしてるでしょう?

 でも残念、私はセンパイの彼女じゃないのでお触り厳禁です♡

 逆に言えばセンパイが私の彼氏になればワンチャンあるかもしれませんよ

 でもヘタレで陰キャなセンパイには酷な話でしたね♡


 ふぅ、プールと言えばやはりこれですよねぇ

 流れるプールでのんびりと流されるのが落ち着きます

 あらあら、センパイもそんなにリラックスしちゃって、、、カワイイ♡

 でもそろそろ刺激が欲しいですよね?


 アハハ、楽しかったですね、スライダー!

 私の悲鳴よりもセンパイの叫び声の方が大きかったところとか更に♡

 スライダーで後輩の女子よりも大きく叫ぶなんて、情けないセンパイ!

 そんなザコザコセンパイにはアイスを奢ってあげましょうか?

 えぇ、私の奢りですとも!


 ふふ、今日は誘ってくれてありがとうございました♡

 後輩のお金で食べるアイスは美味しかったですか?

 え、この差し出してる手はなんだ、ですって?

 はい、アイスの代金を要求してます!

 まさか、冗談ですよ〜

 後で請求なんかしませんよ、、、多分




<遊園地デート>


 、、、あれ、センパイ?

 何故此処遊園地に、、、なるほど友達と来たんですね

 そしてはぐれてしまったと、、、センパイのざぁこ♡

 それにしても、一緒に遊園地に来てくれる女友達もいないんですねセンパイは♡

 私?

 私は同性の友達と来てますから、普通にありえることですから

 可哀想なセンパイと比較しないでください

 まぁでも?

 可愛い後輩ちゃんは優しくもありますから?

 特別の特別に、一緒に回ってあげても、構いませんよ?

 、、、オーバーに喜ばなくてもいいんですよ

 え、本当に嬉しかった、楽しみだ、ですって?

 知りませんよ、そんなコト、、、


 、、、楽しみにしてたくせに、ジェットコースター1つ乗っただけでダウンって、どれだけザコなんですか

 追加で後輩の膝の上で介抱されてる状況が更に情けないです

 あ、起きましたね

 おはようございます、センパイ

 後輩のむっちり太ももは気持ちよかったですか♡

 、、、驚いたからって、そんな下がらなくてもいいじゃないですか

 膝枕1つで恥ずかしがるとか、もっとざぁこ、ですね♡

 ほら、そんなに落ち込まないでくださいよ

 まだ遊園地を楽しみましょう?

 今度は落ち着いたアトラクションを選んであげますから

 まったくもう、、、世話の焼けるセンパイです♡

 今回は許してあげますけど、、、次同じことになったら、、、

 オ・シ・オ・キですよ♡




<夏祭り>


 ふっふっふ、夏休み後半を寂しく過ごしているであろうセンパイのために、可愛い後輩自ら夏祭りに誘ってあげたんですよ?

 さぁ、私の浴衣に見惚れてください、そしてこの前みたいに素晴らしい感想をお聞かせください!

 あれから私も成長しましたからね、、、変に反応したりなんかしませんから♡


 、、、だから照れてませんって

 予想外に褒められたことが嬉しくて顔がにやけてるわけじゃありませんからっ

 そうそう、あの綿飴が食べたくてニヤけてたんです!

 だから決してセンパイの褒めに照れたわけじゃ、、、え、奢ってくれるんですか?

 本当に、好きなだけ?

 どういう風の吹き回しですか、、、物で後輩を釣ろうと考えてるなら無駄ですよ

 そんな軽い女じゃありませんからねっ!


 綿飴あま〜い♡

 ふわふわで美味しくて、、、でも指がベタついちゃうのが唯一の難点ですね

 チュパッ♡ペロペロ♡ペロッ♡チュッ♡

 、、、なんですか、ジロジロ見て、、、セクハラで(以下略

 まぁしょうがないですよね、可愛い後輩の扇状的な指舐めを見て欲情しちゃうのはどうしようもないことです

 でも残念♡

 ギャルに見えて実は身持ちが固い後輩ちゃんは、センパイの欲に応えてあげません

 だ・か・ら♡

 、、、早く勇気を出してくださいね♡



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る