5.忘却率じゃなくて節約率なんです。あのグラフって。

5-1.そういえば昔TRPGのシナリオ書いてました

No.5666バトルドーム

No.9786エビングハウスの忘却曲線

No.14おととい



「おとといやったやん?」

「おととい? そんなん覚えてへんわ。昨日の夜飯がカツ丼ってことも覚えてへんのに」

「覚えとるやんけ!」

「一昨日の飯は覚えてへんで」

「あれ、一昨日何食ったっけ?」

「ほれみいや、覚えてへんやろ! やから、そんな前のこと言われたかって分かれへんで」

「あー、あれちゃう? 二郎系行ったやん? あのー、小谷が食べたい言うたやん!」

「えー! 俺言うたっけ?」

「たしか言った気がする」

「てか、飯はええんよ。一昨日何やったんやっけ?」

「TRPG」

「あー、やったね」

「お前、動画見たやろ? TRPGの」

「え、うん」

「やっぱりかー! なんか変やと思ってん。いきなりバトルドームをリュックに入れとるから。ぱくりおって」

「パクったんちゃうくて、影響を受けただけ」

「ま、エエけどさ。で、次いつやる?」

「んー、今日やってもええけど」

「他は?」

「俺もええよ」「あー、じゃあ俺1時間くらい実験してくるから、ちょい待ち」「じゃあそんな感じで」



「時代は?」

「あー、19世紀後半のヨーロッパ」

「んー、なら。よし、俺のキャラクターシート完成。」

「はいよ、じゃあ簡単な情報くれ。あとは細かい設定練っといて」

「ほい」

「……。ん?ヘルマン・エビングハウスって、珍しい名前つけたな?」

「まあな」

「モデルがおるの?」

「モデルってか、実際におった人」

「何した人?」

「心理学者」

「あー。なるほどな。で、精神鑑定と心理学入れるわけな」

「そういうこと」

「有名なんか?」

「ネタバレなるからあんま言いたくなかってんけど。エビングハウスの忘却曲線考えた人やわ」

「あー、あれか」

「あと、一応錯視の研究もしとったらしい」

「はー。え、お前それRPできるん?」

「やから今頑張って勉強しとる」

「お、おう。がんばれ」

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