第3話 極記念日至上主義

だいたい、この国は記念日に

重点置きすぎー。

もうほとんど義務じゃん。

あーうざい。メンドー


えー、もうマジ記念日とか

無くなってほしいわ

プレゼントとか考えるのが、メンドー。

興味ないわ。

あ、でもGWはなくならんでほしー。

遊びたいし。


記念日?何もしなーい。

メンドくせぇじゃん。

アイツら マジいらねーわ。

知るかっつーの。

別に頼んだわけじゃないし。


眠くなってきたから、切るね。

バイばーい。


アイツらの時代には

記念日はなかった。


企業CMに脅迫されるように

プレゼントを買いに行った。

アホらしいと思う。

こんなのに買うなら

老後資金をためたほうがいい。

私はどんどん貧困になる。

自治体の制度で利用できる

システムは利用。


面倒といった回数が、

1,214,600回になった時。

記念日は国民の義務とされた。

若者が国の未来を悲観し、

貯蓄に走り、

物を買わなくなった為。

記念日には必ずプレゼントを

買わなければ、十万円の

罰金が課せられる。


私たちは立ち上がった。

馬鹿ではあるが、これは間違いだ。

私たちでもわかる。

大企業の言いなりにはならない。


貧困層が立ち上がり、

桜田門で国と私たちの暴動が始った。

けが人、死者が出た。

後にこの暴動は、

『極記念日至上主義暴動』

と名付けられた。


暴動に終止符を打ったのは、

誰かが、感動的な演説を行った。

・わけではなく。


単純に、国の資金がなくなったから。

そして、私たちは難民となり、

各国へ、旅立った。


その際、アイツらと別れるとき

「別に、プレゼントは欲しくなかった。」

分かり切っていたことだが、

プレゼントは必要なかった。


「それじゃ、また。」と言って

私たちは別々に別れた。


面倒といった回数が、

1,214,700回になった時。

私は大統領になり、

戦争に関わる以外の

記念日を撤廃した。

バッシングは受けたが、

解散には至っていない。


やるべき政策は、もう済んだので

進んで、席を与える準備はできている。


盆休みは、帰省しない。

オンラインで両親に会うだけだ


父いわく

「別に、帰ってこなくていい。」

母いわく

「生きてるな、確認できればいい。」


早く言えよ。

悔しい気もするので、

撤廃された記念日に

実家に戻ろうと思う。


面倒という回数は

まだまだ、更新予定だ。





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床、手、怠け者 Kqli @Kqli

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