第47話 えっちぃギャルと放課後デート③
それから数十分後。
隣駅のオシャレなカフェに到着した俺達は早速パンケーキを注文して食べている所だった。
「うまっ!」
「うん、めっちゃ美味しいね!」
頼んだパンケーキはとても美味しかったので、俺達は一瞬にしてペロリと平らげてしまった。
パンケーキを一瞬で平らげてしまったその後は、お互いに紅茶を飲みながらホッと一息ついていった。
「いやぁ、美味しかったなぁ。 これ家でも作ってみたいなぁ……作れないかな?」
注文したパンケーキはとてもふっくらとボリューム感があるように見えたんだけど……でも実際に食べてみると意外にも結構あっさりとした感じがして、これなら幾らでも食べられそうな気がした。
「え? 倉橋君って料理とか作ったりするのー?」
「あぁ、うん。 毎日ってわけじゃないけど、でもそれなりに自炊はしてるよ」
桜井さんにそう尋ねられたので俺はそれなりに出来ると答えた。 俺は今は1人暮らしをしてるので、家事全般はそれなりに出来る方だ。 だから料理もそれなりに好きな方だったりする。
「へぇ、それは凄いねー! え、ちなみに得意料理とかはあったりするのー?」
「うーん、なんだろうなー。 まぁ普通に炒め物とか煮物とかは良く作ったりするよ」
「おー、家庭的な料理が得意なんだー! ふふ、それだと倉橋君は将来良い主夫になりそうだね!」
「え、そ、そうかな? でも今時料理が出来る男子なんて結構普通じゃない?」
今時は両親が共働きだから俺みたいに自分で夜ごはんをどうにかしなきゃいけない人って普通に多いから、男女関係無く料理が出来る人って今時は多いんじゃないかな?
あとは単純にクック〇ッドとかユー〇ューブとかの料理動画が沢山見れる時代だから、趣味が料理っていう人も多そうな時代だよな。
「いやいやそんな事ないよー! だってアタシは今まで付き合ってきた彼氏に手料理とか作って貰えた事ないもんー」
「あ、そうなんだ?」
「うんうん、そうなんだよー。 あーあ、アタシも彼氏が作ってくれた手料理ご飯とか食べさせて貰いたかったなー」
桜井さんは少しだけ頬をぷくーっと膨らませながらそう言ってきた。 その仕草は完全にあざとい感じがしたんだけど、でもめっちゃ可愛らしくて俺は普通にドキッとしてしまった。 いや、あざといギャルって最強すぎんか??
「な、なるほどねー。 じゃああんまり料理しない男子もそれなりにいるって事なんだね」
「うん、そうだねー。 だからさー、倉橋君みたいな料理出来る男子はポイント高いんじゃない? そこら辺をアピールしていけば倉橋君もすぐに彼女とか出来ちゃうんじゃないかなー??」
「え、ま、マジで!? そうなのかな?? あ、ちなみにだけど桜井さんは料理とかはする方なの?」
「アタシ? いや全然だよー。 家庭科の授業で作った事があるくらいかなー」
「あ、そ、そうなんだ」
ふむ、なるほど、どうやら桜井さんは料理は不得意らしいな。 いやそれにしても料理出来る男子はポイントが高いのか……うんうん、なるほどなー。
「うーん、でもいいなー。 倉橋君の彼女はさー、倉橋君の手料理が食べ放題なんだね、あはは」
「え? いやいや彼女じゃなくても全然俺は作るけどね。 ……あっ! それじゃあ良かったらさ、今度俺と一緒にお昼ご飯食べない? 俺が桜井さんのためにお弁当でも作ってあげるからさ!」
「え、いいの? うーん、いやでもそんなの悪いよー。 だって倉橋君が凄く大変になっちゃうでしょ?」
「いやいや全然良いよ。 俺は料理大好きだから全然大丈夫だよ。 だからさ……」
「うん? だからって?」
「うん、だからさ……今度二人きりになれる場所でお昼ご飯食べない?」
俺がそう言うと桜井さんは一瞬きょとんとした表情をしたのだが、でもすぐに何かを察したようにふふっと笑いながら俺の事を見てきた。
「ふふ、本当に君は良い男の子だよねぇ……。 うん、いいよ。 ふふ、それじゃあ今度はさ……二人きりになれる所でご飯食べようね?」
「うん、楽しみにしてるよ」
「あはは、アタシもだよー」
そう言って桜井さんとはその後ものんびりとカフェで過ごしていった。
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