第5話放屁事件

あれは、大学生の頃の夏。入学1年目でサークルを作り、男女10人集まり長野の白馬に旅行に行った時。

お風呂に数人で入っていると、

「内藤君、ちょっと背中見て」

「なになに~」


ボワッ!


「うわっ、くっせ~、ハヅルちゃん屁をこくなよ!」

「屁ではありません。メタンガスです」

「……それを屁と呼ぶんだよ!」

と言う具合に放屁を繰り返し、仲間にはスカンクと言う、あだ名を3ヶ月言われ続けられていた。


旅行最終日、女子4人、男子6人で電車に乗っていると、どこからかメタンガスの匂いがしてきた。

「もう、スカンク、電車内で屁をこかないでよ!」

「バカヤロー、オレの放屁は音を奏でる。すかしっぺはしない!」

「ウソだ!絶対ハヅルだ!」

「女子の座席側から匂いが流れてるじゃないか!」

「うぁ~、ハヅル君最低」

「だから、オレじゃないのよ!」

結局、この事件は未解決事件となったのである。

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