美少女のしりとりは普通じゃない

ねぇねぇ猪狩くん!しりとりしよ!!

なに?寝ぼけてんの?

だから、し・り・と・り しよ!

じゃあ、始めるよ

よーい、スタート!

まずは私からね

最初は「しりとり」の「り」から、えっと〜


りす

(すいか)

カス

(寿司)

しらす

(素顔)

(墨)

ミス

(相撲)

(すもも)

モス


あ、これ、モスバーガーの略ね!

次、猪狩くんね


(スキー)


惜しい。

あ、なんでもない!なんでもないよっ!


キス(照)

(滑り台)


え、ちょっと待って!

猪狩くんって頭いいの!?

こんなに「す」で終わるものしか言ってないのに、なんですぐに答えられるの!?


たまたまなの!?

もしかして、猪狩くんって天才なの!?


ていうか、なんで私が欲しい言葉を言ってくれないの??


私が言って欲しいのは……

あの…


「好き」なの!!


なんで気がつかないのかな〜


私がせっかく、キ…キスって言ったのに


気を取り直して、もう一回!

行くよ?


アイス

(スイス)


だから、そう言うのじゃないんだっ…


ん?これってもしかして…

私に「好き」って言って欲しかったの?


もう、猪狩くんはツンデレで可愛いな〜

そうならそうと、早く言ってくれればいいのに〜


仕方がないから言ってあげるっ!

そうだ!!大サービスだよ、耳元で言ってあげるよ!


ほら、顔を近づけて


一回しか言わないから、よく聞いてね!


んんっ!声を整えて

すぅ〜


え?なに?

別にそう言うことじゃないだって!?


よく考えて!!私、美少女だよ

一応、結構モテてるんだよ?


もう、なんで断るの〜

猪狩くんのばか〜

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

睡眠学習をしていたら、美少女がいちいち起こしてくる件について 瑞稀つむぎ @tumugi_00

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ