魔術師、異世界をソロで往くⅡ

迷子のハッチ

ヴァン国編

ヴァン国への道

第0話 帝国編のあらすじ

 いきなり5人の人間と共に、大神カスミとカスミ・ヴァン・シルフィードは宙に浮く男によってこの名も無き世界へと連れてこられた。

 5人に置いて行かれ一人となる。


 カスミは2人のカスミが体の中で一人のカスミと成っていることを知る。

 カスミは大神カスミとヴァン神族のカスミの3人で頭の中を棲み分け、一つの体に3人の知恵でこの名の無い世界を歩んでいく事にした。


 宙に浮く男はそれもまた良いとカスミを街道脇に移動させる。


 始めて会う異世界人、馬車隊のガーウィン隊長、アクアラの町ではスリに目を付けられたり、傭兵ギルドを知ってダンジョンがある事を知る。

 ダンジョンへ入るため傭兵ギルドに入会するカスミ、傭兵のたむろする宿熊の寝床亭に泊まる。


 神域の部屋も住みやすく改造していく。


 初めてのダンジョンで秘密の部屋を発見、8級の魔物と戦い見事勝利、お宝も宝箱から得る事が出来た。


 傭兵のクラスも9級へ昇進し、セルボネ市へ船で移動、本格的なダンジョンに挑戦する。

 しもべとしてレタ、アイ、ナミを作るさらにイモ姉ねネエネに育つ世界樹と神域の混ざった塊を育て始める。


 レタ、アイ、ナミとダンジョンを攻略していく、途中迷宮賊に襲われるが一蹴する。

 本格的に挑戦するため色々動こうとした矢先、アクアラの町からカスミを追って来たスリに襲われ返り討ちにする。

 その時アクアラの町のスリに加勢したセルボネ市の闇ギルドの頭達を勢いで退治してしまう。

 新しい闇ギルドの頭が決まる様にレタとナミが暗躍あんやくする。


 レタ、アイ、ナミを傭兵ギルドへ加入させたいが貴族扱いになるカスミの従者にしなければ不利な事が多いため、従者登録が必要だと気が付く。


 カスミの帝都ミンスターへの旅が始まる。


 セルボネ市からベルベンボネ市へ、黒の森ダンジョンの子ダンジョンを攻略して、ベルベンボネ市の領主館へ泊る。


 ベルン市へと行くため黒の森ダンジョンへ闇夜に飛空した結果、調と成り、墜落寸前となったがレタの機転で救われる。

 黒の森ダンジョンでカスミにワイバーンが襲い掛かる、神格の思わぬ発動でワイバーンを撃退。


 ベルン市ではダンジョンに入る許可を得るために衛兵本部砦へ出向き申請するがお金が足りなくて断念。

 冒険者ギルドへおもむくが、冒険者の男と喧嘩になり逃亡する、そのままベルン市も出る。


 ベルン市を出たカスミはミンスター丘陵を目指して南下する。

 途中に寄った川原でイリヤ・オルカ男爵次男に楽しいピクニックを邪魔されてしまう。

 頭に来たカスミたちは男爵次男一行32名をボコボコにする。


 彼等がこれまで若い女性に対して行った数々の暴行やレイプなどの犯罪を知る。

 自白した内容を本人の魔紋付きで取り、告発への証拠とした。

 彼らを解放したが親のオルカ男爵の怪しい動きに帝都ミンスターへ彼等より早く行くことにした。


 帝都ミンスターでは、大使館でバラン代理大使にレタ、アイ、ナミの従者登録を頼む事が出来た。

 処理が終わる間に、ヴァン国正式大使が赴任ふにんしてきた。

 カスミは麦を必要とするヴァン国の為、ヴィラ大使から火球砲を2門馬車に設置することを受けてしまう。


 レタ、アイ、ナミの従者登録が終わって、傭兵ギルドへ無事クラン「モクレン」として登録もできた。


 カスミを狙うボネ公爵は旅館に宿泊しているカスミを男爵次男襲撃犯として急襲する。

 カスミ達は、此れを撃退、逆にボネ公爵、ボネ伯爵、オルカ男爵を空から爆殺。

 カスミとボネ派の暗闘は一躍帝都の夏の話題となった。


 その夏火球砲の威力を知った東邦派は、是が非でも手に入れたいと動きだす。

 東邦派の主張に、当主を殺されたボネ派が抵抗できず瓦解して政局が東邦派に移る。


 麦と火球砲を取引し、無事カスミ達の無罪も勝ち取ったヴィラ大使に大きな借りを作ったカスミ達は、東邦へと火球砲の引き渡しの旅に出ることになった。


 引き渡しの旅はドミナント要塞で無事、東部方面最高司令官アイザックス将軍へ火球砲を引き渡して終わった。

 しかし、帰りにカスミを一人にして消えた5人組から監視されていることに気が付く。


 その夜襲って来た彼らを撃退する、翌日油断したカスミ達に闇魔術を使うエインと狙撃の出来るリリイが襲う、取り乱すカスミ、狙撃したリリイに反撃しようと飛空で夜の闇へと飛び出して行く。

 飛空で空から索敵、見つけるもリリイもカスミを見付けていた。


 リリイの対物ライフルの炸裂弾とカスミのイオン粒子線が交差する。

 リリイとエインは死に、カスミは生き延びた。


 この後カスミは街道を外れ、大アントナ山脈の麓を帝都へと急ぐ。

 これが功を奏して、アルベルトより半月早く帝都へ到着する。


 無事、火球砲の受け渡しを終え一息つくカスミ達。

 カスミの身に迫る危険を知った大使からヴァン国へ帰国するように言われてしまう。

 カスミはアルベルトの作った大砲などの危険性を大使達に告げる。

 戦争になるかもしれないとの危機感は得られたが、飛行機や軍事力の質的変化への懸念は共有してもらえなかった。


 戦争に備え、帝都から大使館員全員の避難が決まり、順次引き上げて行く、最後にヴィラ大使一行だけに成った時、大砲の試射が始まった。

 大砲を作っている場所を探ろうとカスミ達はバルドの通り道で待ち伏せする。

 バルドに奇襲され窮地のカスミ、仲間と逆襲してバルドを倒す。


 新都へ隠れたカスミ達を本気を出した帝国は門を固め、街角を見張り、宿改めや空き家の取り調べを行い、徹底的にねぐらを炙り出して捕まえようとする。


 ヴィラ大使一行が帝都を離れた夜、カスミは飛空で帝都を逃げ出す。

 しかし、逃げ出すだろうと、待ち構えていたアルベルトの魔法剣を受け傷付いてしまう、しかしカスミの反撃でアルベルトも瀕死の傷を負う。


 帝都を逃げ出したカスミはロマーネ山脈を越えるため南へと行く。


 途中冬の乱気流に飛空を邪魔され墜落してしまう事故があったが、何とか生還し仲間に助けられながらロマーネ山脈を越え、ビチェンパスト王国へとたどり着く事ができた。


 思い起こせばカスミがこの名も無い世界に連れて来られて1年近くが過ぎていた。

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