これ、必ず良い意味で裏切られるから。

一気に読んでその勢いのまま熱意があるうちにレビューを書こうと空欄のカーソルを見て、はたと何て書けばいいんだ?と少し迷う。繊細かつ力強く愛に溢れた筆致で紡がれた珠玉の作品をどう表現すれば。
結局月並みな言葉しか浮かばないのだけど、大学生の玉石混交な人物像や若き情動に突き動かされたぶつかりの描写があの空気感の音と匂いをリアルに感じさせていて上手い。タグが百合になっているがジャンル分けに囚われない篠宮と畑野個人の愛の物語だ。

何は無くとも一つだけ言えるのは、タイトルで損をしている。そうだけど、それだけじゃないだろ!って読んだ100人が100人思う。その照れに人間性が覗いている。

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