第26話 朝食2
流石に朝、起きる事が出来なかった。まあ休みにしたから問題ない。10時か。
僕より先に寝たアホ2人は元気にリビングで騒いでいた。
電気が付いているから停電はなおったらしい。速かったな。
「分かって無いですね。空兄は、私みたいなグラマラスな方がタイプですよ。」
「空くんは、私ぐらいのちょうど良い感じのスタイルの人が好きですよ。」
朝から何の話だよ。眠いな。
ちょうどリビングにやって来ると2人はこっちを見て
「「おはよう。それでどっち?」」
無駄に息ぴったりで姉妹だなって思う。
「顔と性格が大事ですね。」
「「そう言う事じゃ無いじゃん。」」
「それで君たち何でいるの?」
今日は高校は平日だからある日だし、大学の授業もあるって言っていた。
「「休校です。」」
「雨は?」
まあ降っているだろう。
「結構、降ってるよ。空くん」
外の片付けは明日以降だな。雷はもう、無いのかな?2人が元気だし。
「朝ごはんは?どうしましたか?」
今からつくるのは怠かった。
「ふふふ、空兄。私が作ったよ。空兄の分もあるからね。」
椿は普通に料理が出来た。優秀だ。
「よくやった椿。良く死守した。冷蔵庫」
冷蔵庫の中身を無駄に使われる訳には行かない。買い物行けないし。
「死守しました。あと、冷蔵庫の中もちゃんと氷は機能してたから腐ったりはしてなかったよ。店の方も大丈夫でしたよ。」
そこもやってくれたのか優秀だな。帰って来てくれてありがとう。
「マジで、ありがとう椿。」
「まあ、当たり前だよ。空兄」
椿はご機嫌に笑っていた。
「空くん、私も手伝いました。」
すると幼馴染は、ドヤ顔でそう言った。
「言われてでしょ。」
「何それ、酷いよ空くん。まあ、そうだけど。」
まあ、幼馴染は、絶対にそうだよね。それでも手伝ってくれるだけありがたい。
「じゃあ、空兄。私は大学のレポートするから。」
椿はそう言いながら僕の朝食を用意して自分の部屋に戻って行った。
幼馴染は、何をするでも無く、僕の席の目の前で、僕を眺めていた。暇なんだと思う。
「ふふふ、空くん。お昼ご飯は私が作ります。」
この人は何を言っているのだろうか?寝ぼけてるのかな?
「……大丈夫です。」
幼馴染は料理だけはしないで欲しい。
「遠慮しないで空くん。」
遠慮では無い。でも、絶対に料理を作るって認めるまで絶対に引かない。幼馴染はそう言う奴なのだ。
「よし、こうしましょう。2人で作りましょう。」
そうだ。見ていれば何とかなるだろう。うん、これが折衷案だ。
「空くん、初めての共同作業ですね。」
「いや別に初めてじゃ無いでしょ。共同作業とか。」
「確かに、前世合わせれば数えきれないですね。じゃあ、あれは何が初めて?」
「知らないですよ。まあ、とりあえず僕の朝食食べるので邪魔しないでくださいね。」
「うん、分かったガン見しておく」
「いや食べにくいので、出来ればお部屋にハウスして下さい。」
ガン見はやめて欲しい。
「嫌です。それと私にもっと構って下さい。空くん。」
構ってるやん。
「夜中にしりとりしてあげる以上に構ってあげる方法を教えて欲しんですけどね。」
「それは、それこれはこれです。空くん」
幼馴染はそう言って笑っていた。
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