電話 3

「は?」

俺は思わず聞き返した。


「じゃ、切るぞ。」と電話を切られてしまった。その直後、また電話がなった。

「もしもし」

「こちら国際環境保全委員会でございます。渡辺耕太さんでよろしいでしょうか。」

かなり急いでいるようだ。

「ええ」と諦めて答える。

「この度、今年度発足予定の国際地球温暖化対策委員会の研究課に再び任命されましたが、ご辞退されるということはないでしょうか。」

ほとんど脅しである。だが逆らわない方が見の安全のためだろうし、辞退したところで、起きたらいつの間にか連れてこられていた、というのがオチだろう。

「大丈夫です」と言い、細かい調整をしてから電話を切った。


全く納得がいかない。そもそもなぜアイツは俺が選ばれていること知っていたのだろうか。まあとにかく準備をしなければ、と俺は荷物をより分け始めた......。





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