「わたくしの貴族力は５３万です。もちろん、あなた達をぶちのめすのに手加減はしますわ」

「弱小令嬢の逆襲～婚約者の命令で実力を隠していたのに婚約破棄されたので、今から本気を出させていただきます～」より

https://kakuyomu.jp/works/16817330648994072732

●フォースエナジーの数値化技術

　第７２３並行世界は典型的な異世界ファンタジーの世界観を持つ創作２種型並行世界だが、固有の特徴としてフォースエナジーーの数値化技術が普及している。

　フォースエナジーの数値化自体は他の多くの並行世界でも実用化されているが、測地装置を携帯可能なレベルまで小型化しているのはまれである。

　特に第７２３並行世界は中世末期程度の文明レベルにもかかわらず、測定器は通常の片眼鏡と変わらぬ形状・サイズとなっている。

　調査の結果、測定器の発明者はアカシックリード能力者の可能性が高いと判明した。調査員が入手した発明者の手記に寄れば、彼は「神の啓示」により測定器発明したという。アカシックリードは唯一の例外を除き、自発的なコントロールが不可能な超自然技能であるため、無自覚に発動した自分の能力をそのように解釈したのだろう。

●貴族力あるいは王族力

　フォースエナジーは並行世界によって魔力や霊力といった呼ばれるが、第７２３並行世界では貴族力・王族力と極めてユニークな名称が使われている。

　第７２３並行世界において、上流階級でのマナーや教養の高さがフォースエナジーを高めると信じられている。（実際にはそのような事はなく、完全な迷信である）

　高いフォースエナジーがあればそれに比例した戦闘力を発揮できるが、上記の思想の関係でこの並行世界の戦闘従事者は、戦闘においてマナーや優雅さを重視している。彼らの価値観において品性に欠けると判断された場合、どれほど有用な戦法・戦術でも普及することはない。