第473並行世界 レッツゴー異世界 3つのチートを持つ男
スパーンと軽快な音が響く。俺の後頭部をハリセンでひっぱたいたのはアカシックだった。
「何するんだ!」
「それはこっちのセリフよ! せっかくのハーレムパーティー結成のチャンスだったのに!」
「なんだよハーレムって!」
「チートつかってイケイケドンドンの、勝ちまくりモテまくりでうはうはハーレム! それが異世界ファンタジーの醍醐味でしょう! 良家のお嬢さんに、ダークエルフの美女、キュートな猫耳メイドのどこが不満なのよ」
「レッツゴー異世界 3つのチートを持つ男」より
https://kakuyomu.jp/works/16816927859413888606
●スキルのある世界
第473並行世界はいわゆる「なろう系」と呼ばれる異世界ファンタジーが現実化した並行世界である。
この世界にはスキルと呼ばれる先天的超自然技能がある。〈剣術〉スキルを持っていれば、訓練なしで生まれたときから剣を扱え、また〈基本炎属性〉スキルがあれば、初歩的な炎の魔法が使える。
また、エルフ、ドワーフ、キャト(猫型獣人)といった異種族も存在している。なお、いわゆる地球人的人種はネモッドと呼ばれている。
●荒廃後世界
第473並行世界はかつて高度な文明を有していたが、現在はその文明は滅亡している。
古代文明が残した施設や建築物はダンジョンと呼ばれており、冒険者達が古代の遺産を求めて日々探索している。
スキル教の教義によれば、古代文明は女神が築き上げたとされている。
元々人間は〈楽園〉で生活していたが、〈楽園〉が滅亡したために、女神は人々と共にこの世界にやってきたという。
その際、移住先の過酷な環境で生存できるよう、女神は人々にスキルをもたらし、また一部の人を異種族に変身させたという。
そのまま平和に暮らせると思ったが、悪魔と呼ばれる存在が現れ、呪いを振りまいて古代文明の施設や建築物をダンジョン化してしまう。
これによって文明は衰退して今に至る、というのがスキル教の語る神話である。
●複合型並行世界
一見するとこの並行世界は物語類型が現実化した創作2種型のように思えるが、実際は創作2種型と異なる歴史を歩んだIF型の複合型並行世界である。
この並行世界でも地球は存在するが、キューバ危機で核ミサイルが発射されたことで通常の歴史と大きく分岐している。
長い戦争の中、地球人達は敵を滅ぼすために文明を成長させたが、ついに戦争による汚染で地球に住めなくなってしまう。
そこで、地球人達は移民宇宙船を建造し、惑星NW2097に移住した。
その後、ある人物が作り出したコンピュータウィルスによって、町や施設の自立管理システムが暴走したことで、人々は文明の恩恵を失って衰退した。
これが、スキル教で語られる神話の真実である。
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