第505並行世界 ヤードポンドスレイヤー

「では帝国の勢力圏から脱出するまでの間、あなたを一時的にヤードポンドスレイヤーに任命します」

「いや、待ってくれ。君は何者なんだ?」

「私はサイドアーム。ヤードポンドスレイヤーの支援を目的に作られたアンドロイドです」

「そのヤードポンドスレイヤーってのはなんだ?」


 どうやら自分は何らかの役割を任命されたようだが、どのような役目があるのかラムダはわからない。


「ヤードポンドスレイヤーはこの〈メートル原器の魔剣〉で帝国と戦うメートル共和国の戦士です」


「ヤードポンドスレイヤー メートル原器の魔剣」より

https://kakuyomu.jp/works/16816927859404281078


●ヤードポンド法が支配する世界

 この並行世界はかつてヤードポンド帝国と呼ばれる高度な文明が支配していたが、何らかの災害もしくは戦争によって滅亡している。

 現在は当時の技術をほとんど失い、わずかに残された遺物で文明を維持している。

 ヤードポンド帝国は自律的に行動する戦闘兵器を有しており、現在ではそれらはヤードポンドモンスターと呼ばれている。

 世界各地にはヤードポンドモンスターの自動生産工場が今もなお稼働中であり、帝国滅亡後でも人々の脅威となっている。


 一方で、ヤードポンドモンスターは現在の人々にとって貴重な資源としても利用されている。

 ハンターと呼ばれる者たちはヤードポンドモンスターを撃破し、その残骸を回収して報酬を得ている。


●メートル法の民

 ヤードポンド帝国はその名の通りヤードポンド法を使用しており、帝国が滅んだ後も人々はそれを利用している。

 しかしわずかながらメートル法で生活する者もおり、彼らはメートル法の民と呼ばれている。元々は、メートル共和国と呼ばれた小国の末裔である。


●ヤードポンドスレイヤー

 メートル共和国がヤードポンド帝国に対抗するため、〈メートル原器の魔剣〉と呼ばれる、ヤードポンド法の意思が宿す物体を破壊する武器を開発した。

 〈メートル原器の魔剣〉を持つ者はヤードポンドスレイヤーと呼ばれる。

 ヤードポンドスレイヤーには支援用のアンドロイドも用意されており、常に二人一組で行動し、メートル法を守るためにヤードポンド法と戦っていたという。

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