第460並行世界 シンデレラ武闘伝

 昔々あるところに、不思議の国と呼ばれる場所がありました。


 女王は最強であるべし!


 その国では20年に一度の新しい女王を決める武闘会を開いていました。

 武闘姫プリンセスたちは武闘礼装ドレスとまとい、


 戦って!

 戦って!

 戦い抜いて!


 全ての武闘姫プリンセスの頂点に達したものが、次の女王になるのです!


「シンデレラ武闘伝」より

https://kakuyomu.jp/works/1177354054895037702


武闘姫プリンセス

 この並行世界では武闘姫プリンセスと呼ばれる女性武闘家が存在する。

 彼女たちはドレスストーンと呼ばれる物質をもちいて、武闘礼装ドレスを生成する。武闘礼装ドレスは一種のパワードスーツであり、装着者の戦闘力を増強する。この増強効果は装着者本来の実力が高いほど上昇するため、武闘姫プリンセス武闘礼装ドレスがなくても一流の武闘家である。


〈不思議の国〉と呼ばれる国家では最も強い武闘姫プリンセスが女王の座につくので、定期的に武闘会を開催している。

 参加条件は武闘姫プリンセスであることのみで、外国人でも参加可能なため、〈不思議の国〉を侵略する目的で他国から武闘姫プリンセスが派遣されることもある。これについて〈不思議の国〉は他国からの侵略を退ける力が合ってこその女王と考えているようだ。事実、過去の武闘会で外国からの武闘姫プリンセスは全て国内の武闘姫プリンセスに倒されている。


●おとぎ話のプリンセス達

 第2並行世界が第460並行世界を観測した当時、〈不思議の国〉にはおとぎ話の登場人物が実在していることが判明した。

 確認されたのはシンデレラ、不思議の国のアリス、白雪姫、かぐや姫、赤ずきん、眠り姫、人魚姫、グレーテルである。

 また、歴史に名を残した女性も史実とは異なる立場で存在していた。少なくとも、小野小町、クレオパトラ、楊貴妃が武闘姫プリンセスとして確認されている。

 

●神代

 この並行世界は神代と呼ばれる時代があり、その当時は極めて高度な魔法と科学文明を持っていたようである。

 武闘姫プリンセスの一人である眠り姫は神代で作られた機人であり、神代の文明レベルは並行世界移動技術を持たないのを除けば、第2並行世界に匹敵する。


 栄華を誇った神代は邪悪な存在によって終焉を迎える。

 神代の末期、九尾という妖怪によって数多くの国がほぼされていった。九尾はロードビスという武闘姫プリンセスによって倒されるが、その直後に暗黒武闘姫帝国ダークプリンセスエンパイアを名乗る武装勢力が出現した。

 暗黒武闘姫帝国ダークプリンセスエンパイアもまたロードビスによって倒されたが、二つの厄災によって神代はもはや文明を維持出来なくなってしまった。 

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