泰斗（たいと）　講（こう）ずる抉（えぐ）り

邪念（じゃねん）　故（ゆえ）の氾濫（はんらん）

矜持（きょうじ）　攪拌（かくはん）にて収斂（しゅうれん）

省務（しょうむ）　その勾配（こうばい）

触れ合いに遠近法（えんきんほう）を

でなければうつすのみ

宵（よい）と空（そら）を分け

茜（あかね）と夕（ゆう）を分け

母（はは）と海（うみ）を分け

父（ちち）と首（くび）を分け

修練（しゅうれん）としてアイナに生きる

踏破（とうは）にして消失

咲くように追憶（ついおく）

氷結（ひょうけつ）のように張り詰め

他者には熱を渡す

針（はり）に無限（むげん）

火（ひ）に言質（げんち）

灰（はい）に実損（じっそん）

煤（すす）に有隣（ゆうりん）

表裏として愛憎（あいぞう）

空間にして墓畔（ぼはん）

泰斗（たいと）　その包（つつ）み

邪念（じゃねん）　機能の中に

矜持（きょうじ）　ふと落ちる

省務（しょうむ）　夢見の方へ

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