無題

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　今までの生活が嘘だったかのように、平穏な日常は崩れ去った。

　きっと、もう遅い。そんなのは僕が一番分かっている。

　それでも、心の隅では諦めることができなくて、そのせいで時に辛くなり、逃げだしたくなることが多くなった。

　もしかしたら、これ以上は限界なのかもしれない。それでも、立ち止まらないで諦めないのは、僕の悪い癖だ。

　少しでも立ち止まっていれば、自分の精神状態はもう少しよかったのかもしれない。

　どうすればよかったのか。まるで分からない。

　分かっているつもりで過ごしているが、きっと僕は分かっていないだろう。

　もうこれ以上は、自分を騙しながら生きているのも無理だと思う。

　もう、これ以上は……。

　段々と辺りは暗くなり、僕の周りは街頭によって照らされていた。僕の心の中は、いつになったら照らされるのだろうか。