第12話 一緒に住んでるが付き合ってはいない


「なぁなぁ、お前達 付き合ってんの? 人の弁当持ってくるとかそれしかないっしょ」


流石にいつかは言われると思っていた。

誤解は解かなくては...

「いや、付き合ってはいないよ」

うん 付き合ってはいない

一緒に暮らしてはいるけど

「なら、なんでお前の弁当を天音が持ってきてるんだよ」

別に関係ないだろ...

「ぁ?なんか言ったか?」

声に出てかな?まぁいいや

「裕也くん 冷めるから早く食べよ!」

「うん そうだね」

話しかけてきたやつを無視して食べ始める

大丈夫かなぁ

「ま、仲良くやれよ。じゃあな」

悪いやつじゃなかった

「どう?おいしい?」

うん めっちゃ美味しい

「うん、美味しいよ」

「ありがとう!」

「いや、僕がお礼をする側だと思うけど」

なんでお礼言われたんだろう

「いいじゃん!食べてくれてありがとうってことで」

そういうことなら、まぁいいや


久しぶりに手作りの弁当を食べてると

あっという間に昼休みが終わった

キーンコーンカーンコーン

「5時間目はなんだっけ?」

「確か...体育だね! 着替えないと」

体育...か 最近運動してないけど、大丈夫かな



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