第15話 こんな授業なら、面白いんじゃない?可能性が、盛りだくさん! 学校にいきずらくなっても、工夫をして、生きていこうじゃないか!

 ライブ授業。

 塾の講師が、水筒という言葉について解説。

 「たとえば、水筒っていう言葉を、覚えるとします」

 ふん、ふん。

 「このとき、水筒っていうのは、液体を入れておく容器のことなんだと暗記するだけじゃあ、もったいないんですよ?」

 ?

 「そうじゃなくって、水を入れる筒と覚えると、良いんじゃないでしょうか?水筒という字は、水を入れる筒!これで、字を頭に入れられる確率が高まります」

 でも、悩み。

 「水筒っていうのは、水を入れる筒なんだね。水だけなんだ」

 そういうふうに考えちゃう子が、出てくるかもしれないし。

 …と思ったら、このライブ授業の講師は、さすがだよ!

 こんなことも、言ってくれていたから。

 「ただし、注意がありますよ?わかりやすく覚えられたとしても、物事の裏を見極められなければ、きゅんとしません」

 きたぞ、きたぞ。

 「例えば、未来っていう言葉があります。その逆は何ですかって聞かれれば、すぐに、思い出せるでしょう。逆とは、対義語のこと。未来の対義語は、過去ですよね?しかし、これでは、ただの暗記!」

 こういうことを言ってくれる講師って、ありがたいよね?

 うむ。

 何かを覚える勉強っていうのには、わかりやすいからこその危険もつきものだったのか。

 「善人」

 その逆は何って、聞かれたら?

 「悪人」

 すぐ、答えられちゃう。

 わかりやすいものね。

 でも、善人は良い人のことなんだから、ついていっちゃっても良くて、悪人は悪い人のことなんだから、ついていっちゃいけないよってだけ覚えちゃうと、困ったことになっちゃうぞ。

 学校の先生についていっちゃったら、やばいことになることもあるんだし。

 それな!

 「言葉の裏に、こんにちは!」

 こんな授業なら、面白いね!

 学校にいきずらくなってしまっても、工夫をしていこう!






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