第6話 アイドル生活相談は、世代間的に、戦いの予感です。「これだから、中学生のアイドルもどきっていうのは…」 ムキイー!なんですとー!  

 デジタル君との付き合い、か…。

 悩むよねえ。私たちアイドル候補生も、恋の悩みはあるもんね。こういう相談なら、絶対に、受けて立とう!

 ある意味、恋愛相談…?

 なのかな…?

 まあ、良いか。

 ちょっと、待てよ?

 デジタルって、今上がった、Yo uT ubeやTi kT ok、LI NE以外にも、オンラインゲームにビデオオンデマンド…、いくつも、あったはず。

 悩み、多すぎ。

 皆、今どき世代の子にとっては、どこまで、良き学習材料であって、悩みの種になっているんだろう…?

 もっと、聞きたい。

 「デジタル君との、付き合い問題?」

 ふうん。

 そう、きたか。

 今どきの子の恋愛事情って、何なのかな?

 「…私たち、相談を受ける側も、いろいろ悩んじゃうよ」

 「どうしたの?」

 「ごめん、ごめん。何でもないよ。フウナちゃん?」

 どこまでも、考えさせられちゃうなあ。

 お付き合い問題も、心配の雨ってか!

 中には、こんな子もいたし。

 「俺さ、お姉ちゃん?」

 「はい、はい」

 「俺さ」

 「はい」

 「コロナ禍前は、朝起きてから学校に登校するまでに、30分以上の時間を、ゲットしていたわけ」

 「…今どきな、言い方だねえ?」

 「そうか?これだから、中学生っていうのは、いやなんだ」

 …何ですと!

 「なあ、お姉ちゃん?」

 「はい、はい」

 「学校にいけていたとき、その時間、どうしてたと思う?」

 「どうって…。30分の時間のことですか?」

 「そう、言っているじゃないか」

 ムカ!

 小学生時代、こういう子、いたなあ。

 「30分、ですかあ…。ご飯を食べて、ランドセルの中身をチェックして…って感じかな?」

 「チッチッチ…」

 右手の人差し指を、横にゆらしてきた。

 「これだから、中学生のアイドルもどきっていうのは…」

 ムキイー!

 世代間の相談会は、戦いですな。



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