第四部 ……エピローグなら。
真っ白な空間というか……
だからこそ余計に……
「どうしたんだ、お前ら?」
と、声にせずにはいられなかった。颯爽たる反応で、
「それはこっちの台詞だ、この野郎」
と、貢は言う。ここが病院だから、声のボリュームは抑えてくれているようだ。
「
「全くだ。本当に冴えないよな。
……
その言葉のトーン。その端から貢が何を問いたかったのか、すぐにわかった。
「……いいさ」
「本当に、いいのか?」
「俺には務まんないよ、彼女の
「……そうか。
でもな、頼まれたんだ。また一緒に遊ぼって。これからもお友達だからって。……その時はな、俺からまた声をかけるから」
貢のその言葉は、遠い約束を意味していた。
今紐解かれる一途な男の名は、必殺情報屋稼業。【5分で読書の改稿版】 大創 淳 @jun-0824
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