夜食

「夜食食べたいわ。

作ってちょうだい」


「え、あの、、」


「料理得意なんでしょ?知ってんの。

噂で聞いてさ」


「うわさ??」


「えーとどこで聞いたんでしょうか?」


「うん、まぁ、それは内緒だけど。

炒飯が得意だって聞いたことあるわ」


恐ろしい。

俺のこと知ってやがる。


この人、なんなんだ、

と思いつつ、


「ほら早く作ってよ?」と上から言われて

俺はすごすごとキッチンに向かってフライパンを握る羽目になった。


いいか、俺。

夜食を食べさせたら彼女を追い出す。

いいな?其の手はずでいきます。

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