第10話 【現実世界】純愛ラブストーリーとは

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   ○上手エリア、フェイドアウト、漫画家エリア、フェイドイン。

   

矢田「えーっ!」

やよ「だから、大きな声出しちゃダメだってば」

矢田「でも、如月、蛾になるんですか!?」

やよ「蛾じゃないっば。さっき言っててたでしょ。専門性のある副業で一発勝負って」

矢田「それにしても、まさかホステスとは思いませんでしたよ」

楓 「大丈夫ですよ。どじっこが夜の銀座で成り上がる、絶対に面白くなりますって」

矢田「最初の純愛ラブストーリーはどうなったんですか?」

楓 「二人で手と手を取り合って借金を返していくっていうのも純愛の一つの形と言えますよ」

矢田「やっぱり描き直しましょう」

やよ「時間はないのよ。ただただ突き進むわよ」

矢田「えーっ!」

やよ「だから、声が大きいってば」

矢田「でもでもでも」

やよ「大丈夫だって。まだ巻き返せるから」

矢田「さっきも同じようなこと言ってましたけど」

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