第3話 【漫画世界】如月と瞬、恋は進む

3  初夏の公園。


   如月、瞬が舞台上。

   ○照明、漫画家エリア、フェイドアウト、下手エリア、フェイドイン。


如月「瞬先輩、何か悩んでます?」

瞬 「うん? 何?」

如月「最近の先輩、考え込んでることが多いっていうか」

瞬 「そんなことないさ」

如月「だったらいいんですけど」

瞬 「それより先輩っていうのはやめようって言っただろ。それに、敬語もさ」

如月「やっぱり慣れなくて」

瞬 「徐々にでいいから変えていってほしいな。俺たちはもう恋人なんだから」

如月「……はい」

瞬 「よしっ」

如月「先輩……じゃなくて瞬さんも悩み事があったら私に言ってくださいね。頼りないか   もしれませんけど、恋人なんだから」

瞬 「わかった」

如月「約束です」

瞬 「急がないと映画始まっちゃうな」

如月「そうですね。急ぎましょう」

瞬 「あ……」


   星美、登場。


星美「お兄ちゃん……」

瞬 「星美、どうしたんだ?」

星美「バタッ……」


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