3rd of May
夜、煙草を片手に部屋を出ると隣の彼女と居合わせた。マッチで火を起こしたばかりの彼女は自分の煙草に火をつけ、「いる?」と訊いてくる。うん。くわえた煙草を彼女の手に近づける。「やめるんじゃなかったの?」やめたら君の顔を見る機会も減るから。「えっ」と煙を吐き出す彼女の顔は赤かった。
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