航海第三十二日目　友

　ゴミ箱世界を行く私と私の船“タキシード姿の松井は走るよしかも速いな号”。

　目指すは外海である。そこには外の世界があるに違いない。

　そんなことを考えていると、急に船が座礁した。

　私は慌てて船室から飛び出す。なんと、そこにはかつての私の敵、そして友である関野がいた。

　私は彼に、船にぶつかったことに文句を言った。

　すると、彼は「うるせえ、死ね」と叫び、襲い掛かってきた。関野はナイフを持ち、突進してくる。

　私は3メートルほどジャンプして避け、蹴りで関野を転ばせた。これは「魔法陣グルグル」の2話でニケがゲイルを倒した時の技だ。この技で関野は見事に倒れ、鼻血を出した。

　そして、私たちは半年ぶりの再会を喜びながら、「お前なんでこんなところにいるんだ」的なことを話し合った。

　とりあえず、私の船には一人のバカが増えてしまった。

（三十三日目につづく）

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