名前を奪われた少女は半妖の天然美青年に守られて怪異に立ち向かう

主人公の少女は子供の頃、ある夏祭りの日に気味の悪い古びたお社にお参りしたことで、名前を奪われてしまう。
この冒頭のシーンが情緒豊かで引き込まれる。

「名前を奪われるってどういうこと?」と思われるかもしれない。この作品ではそれが実にリアルに表現されている。
この設定にも心惹かれるものがあるのだ。

名前を奪われた少女は存在があいまいになり、「この世ならぬもの」にねらわれやすくなってしまった。
そんな彼女を守ると誓ったのが半妖のイケメン、直文。
少女の淡い恋心を交えつつ、二人は怪異と対峙していくことになる。

登場するオリジナルの怪異もホラー風味でワクワクする。が、襲ってくるとしっかり怖い!
どこかなつかしい和風な情景の中、思春期の少女の想いをみずみずしく描いたあやかし物です!

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