三題噺

スーパースターのその先

つる草と息子

私は今年で3 になる男だ。

●し 私には今年で10になる息子がいる、それもちょっと不思議な。

というのも全身、つる草が巻き付いているのだ。

それ  じゃない、言葉も幼子のように未発達でた●たどしい。


私の家は江戸時代から続く表具屋なのだが、一つだけ不思議な物を売っているのだ。

それはとても美味しそうな見た目をしたか●でとてもいいに いがするのだ。

価格は100万円、なぜこんなものがあるのか、なぜこんなものを売っているのかご先祖様に聞い  たいものだがそれは叶わない。

7年前のとある日、息子がそれを食べてしまったのだ。



それからというもの身体中につる草が生え知能も退化してしまった。

だがこの状態といえど息子であることには変わりなくかわいい!

やはりかわいいものはかわいいのだと実感する。


「ちち.....さま」

「どうした息子よ」

「はらが....はらが.....」

「では飯にしよう」


なぜだか息子の言いたいことは何となくわかるのであまり苦労はしていない。これが家族愛の力だよ。はっはっは

これくらいで今日はやめようと思う。日記なんかよりかわいい息子の相手をしてやらなければならないのでな。




「先輩お疲れ様です」

「おう。お疲れ」

半壊した家で若い警官と怖そうな警官が話している。周りにはガラスの破片や瓦礫が散乱している。

それに加えてつる草のようなものが辺り一面に張り巡らされている。


「この状況、一体どういうことなんですかね」

「俺も長年色んな現場経験してきたけどよ、はっきり言って異常だぜこの状況」

「とりあえずに襲われたのは確かだな。」

「この植物なんか薄気味悪いですね........うわ!これ脈打ってますよ。」

「お前あんまし荒らすなよ」

「わかってます。あ!先輩なんか日記みたいな物ありましたよ」

「見てみるか」

「そうですね」


二人の警官はゆっくりと日記を開く。

「色々書いてますけど、ところどころ汚れたり破れたりしてますね。」

「見た目をしたか●で......クッソ、重要なところが特にひどいな」

「証拠になりそうなことは書かれてないですね」

「そうだな。他のところも探すぞ。」

二人の警官はこの異常な状況の解決を急ぐ。



「先輩!!」

十分ほど経ったあと若い警官の大きい声が響く。

「なにかあったか!?」

その声に驚いてもう片方の警官が合流する。

そこには大きなつぼみのようなものがあった。

「俺の理解を超えてるわ......」

怖そうな警官は唖然とし、そのつぼみを見た。

「とにかく応援待ちましょう。」

若い警官がそう言った瞬間、つぼみが大きな音を立てて開きだした。

「これやばそうだな!?」

「先輩!?どうします」

「どうもできねえだろ!!」

完全につぼみが開くとそこにはとても美味しそうな見た目をしたがあった。


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