女スパイと怪獣が好きな低空飛行映画レビュー

張替ショウジ

イーオンフラックス

※原作アニメがあるらしいのだがそちらは見ていないので比較等はできず、単純に映画の感想のみ。



 キャットスーツが好きだ。

 というかキャットスーツが嫌いな人間なんているのか? キャットスーツと聞いてピンとこない方は峰不二子を想像していただきたい。どうだい? 最高だろう。


 そんな最高衣装の美女が活躍するのが女スパイ映画、並びに本作なのだがSF女スパイ映画というよりも映像アートを鑑賞しているようだった。設定としては、近未来が舞台・支配階級によって管理された社会・それに異を唱え立ち上がるレジスタンスと特に目新しくはないのだが映像がとにかく良い。


 SF・アートティックな映像美と聞くと個人的にザ・セルを彷彿とさせる。……が、こちらは残念なことに後半のセットが安っぽい写真スタジオのようで、せっかくの異世界への没入感が醒めてしまったのを記憶している。ストーリー展開は良かったのでいずれリメイクしてほしい。

 閑話休題。

 それに比べるとイーオンフラックスはすごいよな、最後までチョコたっぷりだもん。とばかりに最初から最後まで映像アートが素晴らしく、セレブ芸能人も通っているホワイトニング等がウリのシャレオツ美容歯科の待合室で流していそうである(伝われ)。

 一方でストーリーだが、SFとしては目新しいものではなくどこかで見たような展開。アクションは良いし、味方キャラの設定も面白く最後まで退屈せずに視聴できる。骨太のSFが観たい人には物足りないかもしれないが、美人スパイがアート的で洒落た背景でカッコよく戦ってるのが観たい人にはオススメ。

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