実はカクヨムってすごいんだの話
ここに書くのが良いのかどうかも良くわかりませんが、作家デビュー20周年を迎えた藤原祐先生の最新作が現在カクヨムで更新されていて、内容は家ごと異世界転移した主人公と愛犬の異世界生活物という、カクヨムで人気ジャンルの内容を濃厚に入れ込んだものになっていて、今現在公開四日目にしてカクヨムの週刊ランキング異世界ファンタジー部門で100位圏内に入っています。
内容はよくある異世界ものの体裁で文体も基本一人称で読みやすいのですが、ちゃんと小説を読んだ感じになるのです。
Web小説と小説の最大の違いはWeb小説は読み物であって小説とは少し違うので、小説を読んでいると言うよりは読みモノを読んでいると言った方が近しいかもしれません。実際読みやすくるするっと喉を通ると言う意味では、読み物といより、飲み物と言っても良いかもしれません。
今までの先生の作風はもっとダークなファンタジーでがっつり小説してて、それはそれで好きなのですが、今作はきっちりとWeb小説のやり方に寄せてきています。タイトルだって長めです。それでいて、ちゃんと小説として面白いのです。
しかもWeb小説のやり方にも真っ向勝負を挑んで今まさにランキングを駆け上がっている様を見ると、胸に熱いものが込み上げてきます。
ここに来ての電撃出身の超ベテラン作家先生の新境地が、
⭕️先生の作品はこちら
母をたずねて、異世界に。〜家と畑ごと異世界転移したけど、どうもこっちの方が故郷のようで、家族と再会して幸せになれました(現地の幼馴染もそえて)〜
https://kakuyomu.jp/works/16817330662955340266
そして、現在デビュー26周年の川上稔先生も新たに新作を執筆なさってます。
こちらは現代ファンタジーの世界観にVRMMO的な?オープンワールドを攻略するというオリジナルのSF設定を大量に混ぜたバトルファンタジー物で、こちらはカクヨム公式での新作で大胆に挿絵も立ち絵もガンガン入っている内容で、主人公はある日起きたらダークエルフになっていたとか、チート系主人公たちのバトル描写がたっぷり入っている現代ファンタジーダンジョン攻略物としてきっちり最前線を疾り抜けていて、さすがだなあと思わず唸らずにいられません。
⭕️先生の作品はこちら
ファン学!! 東京大空洞スクールライフRTA
https://kakuyomu.jp/works/16817330662159451369
最近カクヨムのエッセイなどで、Web小説のランキングシステムに対する悲観的な記事をいくつか拝見してて、それは確かにそうだなと思ったりもします。
見ない様にしようと思っていても気にしないのはできないし、カクヨムコンのたびにペースを乱されるので結局ランキングに飲み込まれないで生きていくのはWeb小説では難しいし、そういう商売でやってるサイトなので、仕方がないのです。
と言ってもそんな事は今に始まった事ではなく、漫画だろうとブログだろうとアイドルだろう資本主義だろうと何だって競争はあるのです。そして競争が無いサイトは誰も努力しなくなって廃れていった結果、競争があるサイトが生き残って現在に至るのです。
ですが、競争したく無い人は無理にしなくても良いと思います。ワードプレスなどのレンタルサーバーなり、ランキングのないブログサービスなりFBやmixiに書くなりして公開すれば誰とも競争しなくても良くなります。
競争しないでも宣伝はできるので更新したらXでお知らせすれば良いのです。
そんなんじゃ書籍化できないじゃ無いかと仰るかも知れませんが、それは違います。
ソードアートオンラインだって元は作者自身のWebサイトで公開していたのです。なろうが隆盛を誇る前はそれが当たり前だったのです。今だってそうすれば良いだけの話なのですが、それができないのはやはりランキングと言う一攫千金の誘惑を一度知ってしまったらもう戻れないからなのかもしれません。
でかい宝くじを当てた人の話を聞いてしまったら、もうちびちびとスクラッチで小銭当ててるのが嫌になってしまうのです。
パチンコ屋も一時期当たれば大量に出てくるATが導入されて一気にスロット人口が増えましたが射倖心を煽るのが良く無いと言う事で出球が法律で規制されてからは人が減り、多くのパチンコ屋が潰れました。
そして今再び出球規制が緩くなったらしいですねおっと話がそれてしまいました。
つまり人は競争をしたがる物なのです。そして勝ちたがる物なのです。負けたら胴元に文句を言うのです。それは生き残る為に生物のDNAに刻まれた本能なので、どうしようもないのです。
でも大丈夫です。カクヨムはパチンコ屋と違って、負けても何も取りません。失うのはそれまで費やした時間だけです。
いえ、時間だってちゃんと小説を書く経験が増えているのだから失っていません。
カクヨム的にも人が増えるのは良い事です。
ほらねお互い損して無い、ウィンウィンじゃ無いですか。
何だかマルチの口説きみたいになって来たのでそろそろこの辺にしときましょう。
関係ないですが韓国のウェブコミックとか中国ドラマとか中国アニメで、なろう展開が凄く増えてる気がします。
そもそも輪廻転生はアジアの人には馴染みやすい論理ですし、なろう展開なんてどうせ深夜アニメの世界だしうちら好事家以外誰も見向きもしないさなんて言っていたら、どっこい今はなろうが世界の最先端のトレンドなのかもしれませんよ。
そういえば最近Xで『神絵師の使っているテクニックはどれも我々凡人絵描きが使っているテクニックとはそれほど違いはない。ただ、使っているテクニック一つ一つのレベルが我々とは段違いなのだ。それが仕上がりの差として合わられる』的な事を呟いている方がいて、なるほどなと思ったと共に、それって絵だけでなく小説でも同じ事が言えるなーと感じたのです。
上手い人達からどんどん吸収して、もっと小説の細部のテクニックをあげて行きたいですね。
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