鎌倉殿の13人が面白すぎる

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』毎週見てるのですが、これが今すごい面白いです。


 いや、一話目から毎回面白かったんですが、回を追うごとにどんどん面白くなっていくのが凄い。


 十五話で佐藤浩市さん扮する上総広常が死ぬ回は前半のコメディと後半のえげつない展開の落差が恐ろしくて、脚本の三谷幸喜さんが最初に脚本を書いたドラマ『振り返れば奴がいる』の最終話を思い出させる神回でした。

 

 三谷脚本は面白い時とうーんって時が結構差が激しくて、コメディはあまり好きではないのですが、こう言うっるい人を書いた時がものすごく良いので好きです。

 

 そしてドラマはちょうど半分となる25話で大泉洋さん扮する源頼朝が死んで、後半に突入したのですが、今まででも大変だったのに一気に内輪揉めが激しくなっています。

 

 北条と比企だけでなく、それまでは頼朝の元でなんとかまとまっていた人たちの関係がどんどん悪くなっていくので、史実をもとにしているので先がどうなるかは知っているのにドラマの先が気になって仕方ないのです。

 

 そしてもう一つ、ドラマオリジナルキャラクターとして、梶原 善さん扮する善児というキャラクターが登場します。

 

 善児は一話から出て来ているのですが、一話目でいきなり八重の子、千鶴丸を川で溺れさせて殺します。


 その後、善児は主人公である北条義時の兄、宗時も河原で刺して殺します。


 さらにその後も、善児が出てくると大体だれか主要キャラクターが死ぬのです。


 善児自身が暗殺者となって誰かを殺す事もありますし、上総広常が死ぬ時など、直接殺す事はなくても、上総が殺される前に善児がチラッと出てくるみたいな出方をする事もあります。


 この人まさに死神です。

 

 大河ドラマはスタッフ、キャストの名前がドラマの最初に出るのが常ですが、そこに善児の名前が出ただけで今回は主要キャラの誰かが死ぬんだ……となって見る前から視聴者に緊張が走るのです。


 三谷さん、うまい事を考えたなと言う感じです。


 しかも善児、誰を殺す時も、無表情で淡々と殺るのです。

 それがより一層恐ろしい。

 

 その善児ですが、最初は主人公、義時の妻である八重の父親、伊東祐親に仕えていたのが流れ流れて梶原景時の部下になっていました。

 

 そんな善児が、今週の話で梶原景時が鎌倉を去る時に主人公である義時に「置き土産」と言って渡されたのです。


 どうなるんだこの先、善児はこれから主人公の手足として暗殺しまくるって事なのか……


 いやあ、楽しみです。

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