第2話 父親との思い出

まみ子の父親は気が向けば家に居る様な

まみ子からすれば【父親】なんだが

たまに家にいる男の人

と言うのが1番しっくりくる言い方だ

父の気分で家に居たり居なかったり

まみ子はそんな環境を当たり前のように過ごしてきた

父の性格を一言で言うと【能天気】

決して悪い人でもない

ただの【能天気】

お金がある時はフラッと飛行機に乗り

写真を撮りに行く

売れるような写真を撮る訳でなく

自分の趣味の延長の様な写真で

撮りたいものしか撮らない

勿論生活なんか出来ない

ある日父親は産まれて少しのまみ子と母親を置いていつもの様に『ちょと写真撮りに行く』と言い1年程帰ってこなかったと後で母親に聞かされたのはまみ子が小学生になった頃だっただろうか



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