第6話「キモおっさんの境界線」

「おいっ、くそまろ」


「くそまろって言うな。キモおっさん」


「いや、大人の階段は、上りきっちゃったけど、こっちはまだ、おっさんの階段上ってる途中だから」

「おっさん界では、まだシンデレラだから」


「なげーわ。頭うっすら、キモおっさん」


「いや、プラスαすな」


ふとテレビを観ると、大谷選手が映ったので、嫁に聞いてみた。


「大谷は、キモおっさんじゃないだろ?」


「うん」


ダルビッシュ選手がテレビに映った。以下略


「ダルビッシュは?」


「キモおっさん」


「はっ?マジかよっ!ちょっ『当たり判定』厳しすぎない?」


「そう?」


「ダルビッシュをキモおっさん認定したら、世のメンズほとんどキモおっさんじゃん」


「そうだよ」


「なにわっ子も将来、キモおっさんになっちゃうじゃん」


「なにわ男子は違うのー💢てか、なにわっ子って呼ぶな💢」


CMに入り、香川照之が映った。


「香川照之は?」


「おっさん」


「はっ?」


「はっ?」


「キモおっさんの線引きおかしくない?」


「別にいいだろ、めんどくせーなー。こっちは漫画読んでだよ静かにしてっ!」


「だって、カマキリおじさんだよ?」


「はいはいはいはい、じゃぁキモおっさんでいいよ。めんどくせーなー」


「えっ?じゃぁ、逆にキモおっさんじゃないおっさんは誰?」


「舘ひろし…」


「それ以外は?全員キモおっさんてこと?」


「うん」


「その辺のおっさん達は、夢も希望もないってこと?」


「うん」


「えー、おっさん辛過ぎ…」


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