36 ルサンチマン、ゲーマ廃人の童貞男ストーカーを殺害する。

 この三人が順番に、娘、母、父であった。


 この世界は、かつてこの世界を創り出した、八面鏡の世界の話。


 かつてこの世界は四番人による統治が行われていた。


 紅葉柱の、一角の治める土地で、かの有名な天上 一は既にその存在を完結させ、死んだと思われていた。


 水泳家をはじめとする多くの奇怪な生物や物質、現象は、この世界が、紅葉柱 翔去が創った、サインの国の住人であるからだろう。


 水泳 鯨は若くして死んだ。


 水泳の一族は、この国にとって特別だった。


この天孫の国ゾルドにとっては、正に異端中の異端であった。ゾルドの国には王と呼ばれる、天皇や教王、国王に値する人が存在し、其れは天から降りてきた神様の子供と考えられていた。


 水泳は、このゾルドの国の王たちに逆らった唯一の一門である。


 あの黒池財閥の起源は元はと言えば、この水泳家の当時の元締め水泳 イルカの行動に影響を受けた黒池 極が立てた反社会勢力兼テロ組織であった。


 この世界は、暦が、ある戦争の終結から始まっている。


 かつて起こった二度の大戦争。


 赤の戦いと青の戦い。


 七大国家。

 面

 刻

 佳 

 真

 像

 烈火

 ゾルド

 この七国が争い。


 そして、ゾルドがこの国を治め国家は天孫 一賀禰津によっておさめらるる処となった。


 天孫


 天からの使い。


 この世界の外側。


 編集者と、作家読者の世界。その裏側・


 「此れ迄妖怪はそんな風な事をしなかった。」


 「勝手に妖怪を使い過ぎだ。」 


 編集者は、怒り狂っ原稿を床に叩きつけた。


 「読んでいられるかこんな作品!!!。」


 頭のおかしい。逝かれた作品だ。


 小説にさえなっていない。


 支離滅裂で何を書きたいのかが分からない。


 ストーリーも、崩壊している。伏線をを張り過ぎではないのか。


 「分からない。そもそも神の存在証明何て、出来るのか。出来たとして、神が物理的に、現象として表れる事は証明できていない。あくまで論理の世界に存在する事は確かに出来ている。」


 「神が存在すると分かった処で、神がどういった物かは分からないではないか。」

 「其れに何も役にも立たない。」


 編集者は。作家にいった。


 「原稿は家の出版社にだけ投稿しているのかい?。」


 「実はですねえ。別の出版社にこれとは違うのを、賞に応募してます。」


 「ああ、そう。」


 「残念だ。」


 困るんだよねえ、そういう事されるのは。


 そう言って、コーヒーを口にした。


 「ネットに上げたりしてないだろうなあ?。」


 「はい。上げようと思ってはいたんですが、賞に応募できなくなるのでは何の加と躊躇していたので。」


 「伸びしろは在ると思う。」


 「はい。ありがとうございます。これからも精進してまいりますのでどうぞ御贔屓に。」


 「それじゃあ、家の出版社以外に作品を売り込まないでくれよ。」


 「けれど、その作品がかなり自分では傑作でして、続編も書こうかと抗争は練ってあるんですよ。というよりこの作品はその作品のエッセンスが幾らかはやっぱり入ってます。」


 「ああ・そう・」


 「此れで賞を取ったら、もうその作品は家では出版出来ない訳だ。」


 「すいません。」


 「なんで謝るんだよ。お前は悪くないよ。」


 「新人作家の癖に、生意気にちゃっかりしやがって。」


 精神異常の彼は、また部屋でいるはずの無い編集者や、作家の話をしていた。


 河本 景子は兄の河本 虚言の虚言を、けれど確かな予言を聞いていた。


 私たちにいないはずの、家族をいるといい。


 あるはずのない街を在ると言い。


 その絵を描き。


 其の街の住人を書き。


 「いるんだ。あの世界では能力者っていう、・・・」


 彼のそういった君の悪い性格にイライラしていた。


 姉さんを殺した彼が許せない。


 姉さんの 河本 水姫は、予言で私たちを庇って死んだ。


 交通事故で無くなる運命の私たちを、先回りで予言して、自らが犠牲に成って死んだ。


 其の兄は、又その空疎に捉われて、何も見えなくなり、譫言を言い出すのである。そして、確かに


 「姉さんが死んで、僕達が助かる。トラックにぶち当たって僕達は・・・。」


 と確かに兄は予言していたのである。


 私は、許せなかった、みらいが分かっているのに何も出来ない兄が、空想の世界で夢ばかり見ている兄さんが。


 けれど、兄さんは成功者で、高校生にして億万長者になっていた。天才作家と謳われ其れはもう大変な騒ぎだった。


 私は、ルサンチマン。


 執着している。


 勝利に執着している。


 いつの日にか必ず宿願を果たして見せる。


 ゲーム廃人の意地汚い男。


 メンヘラの男。


 私のストーカーをしてくる。ゲーマーの童貞男。


 汚らしい男。


 コンピューターゲームで、気持ちの悪いゲームばかりしている、きもオタの男。


 下衆男。


 だから、監禁して殺したの。


 許せなかったの。


 貴方が私のパンツの臭いを嗅いでいる所を見て、殺そうと決意したの。


 翌朝、男は遺体で見つかった。


 ゲーム実況者。


 此れでチャンネル登録者数が、百万を超えているのか、こんな糞みたいな動画で、二百万再生。


 あり得ない。此れが二百万。こんな糞動画で。


 如何して中々に理解しがたい、もっとクオリティが高くてちゃんとした動画があるのに。


 ネットの世界では何が当たるか分からない。


 只、自分の面白いと思う事をし続けるか。


 狙って、詰まり視聴者が見たいもの、受けるものを狙って作るのか。


 将又、戦略を練って、創る動画を考えるか、幾らだって工夫も、質を上げていく事も出来る。頑張り次第では、変わっていく。結果も付いてくる。

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