3 海賊たちは、御作茅姫と出会った、定規 測は人間の価値を測った。

 海賊達は遺体を供養したのち、神社で縁結 狂歌と、御作(みつくり) 茅(かや)姫(ひめ)に出会った。彼女達はこの街の神様で、共に縁結神社と御作神社は、街の精神の拠り所であり続けた。


 問題が発生した、余りにも収入が少ないということだ、アルバイトなんて言うのは本当に稼げないものだ、僕は御金が無い、無くて困り果てているが、誰も助けてはくれない、くっ。此れが社会か、厳しいものだ。


 チェーン店展開しているその会社のある一店舗そのようなくだらない店舗でアルバイトをする。


 会社の理念の腐った会社で、忌み嫌われる、縁起の悪い店であった。


 社員もアルバイトも、重役もその企業、会社そのものが病気で頽廃し、落ちぶれ果てていた。


 経営悪化の呪に、CEOと経営の汚い繋がり、賄賂、パワハラ、悪徳な詐称商売。不祥事を揉み消す闇の深さ、其れはもう悪であった。


「この収入の低さに唖然とした。アレだけ働いてたったの七十九万、半年週五勤務で働いてたったの其の金額。酷過ぎる。」


 彼は、もう恐ろしかった、残酷だと実感した、此れは生きていけない額だ、こんな低賃金は生きていけない額じゃないか、恐ろしい、こんな事に一体何の意味があるんだ、クッソお、どうにかして儲けなくては、此れでは命が危ない。


「社長が要らない。交代だ、お前は社長失格だ。」


社内で不穏な雰囲気があった、役員やその企業の重鎮から密かな反感と疑問をいだいていた、社員達が社長を退陣させ、遂に、社長が交代したのであった。

「人の悪口ばっか言って、小さい男ね。」


 その女は私を愚弄した。


 よく言ったものだと思った。


 その女は偽善に塗固められた偽物の表面上の言葉で、空気で社会的地位でしか物を語れない臆病者のくずだったのだから。


 「お前が嫌いだ。」


 「面と向かって、嫌いを告白されたのは初めてだわ。」


 その、薄っぺらい人間。価値のない儘に、歳を取り、大人になった老人。


 「僕はお前が嫌いだ。年上だからって其れは変わらず僕は御前を許さないし、御前を殺して絶命させるんだ。」


 その女は、小癪な小娘で、老い耄れで、奇妙な能力で他人の精神に入り込んで、操作する能力があった。


 「其れに、御前は食えない女だ。」

 女は笑っていた。


 「詰まんないの。どうしてこんなに詰まんないの。お前が弱くて、ひ弱でビビりの臆病ものだから、度胸が無いから、男気が無いから、僕は君を嘲笑しているんだよ、呆れているんだよ、呆れた人間で物も言えないよ。」


 女は、定規 測という名前の女だった。


「人間ってのは価値があって、物差しで測れるものなんだ。君は価値のない人間だよ。僕には分かる、この未来予知、人間精神移りの二つの能力で人間の価値が分かるんだ。」


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