斉田さんと本庄くん1-7

 こうして2人は大切な話し相手を得たのでした――


 ――とは、なりませんでした。

 2人とも変に意識してしまったのです。


 私だからこそ、この人が傍にいてほしい。

 私にはこの人しかいないのでは?

 それはつまり、ずっと一緒にいると――


 どちらが先に意識してしまったのか。

 気が付けばお互いに意識し合うようになってしまったのでした。


 それからというもの、微妙な距離感が続きます。


 会ったは良いものの、お互いにうまく会話ができません。

 どうにも会話が続かず、気まずい感じに。


 

 


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