よくありがちな漫画に転生した。

薬得

第1話 え?俺が…?

「こらー!起きなさーい!」

(なんの声だ?)そう思いながらも俺は起き上がった。なんかすでに違う。俺の体はお世辞にも普通と言えないくらい太っている。なのに見てみれば、細い。

「ええ?!おかしいでしょ!」

「早く起きなさーい!!」

「あ、はーい!」(あれ?声もちょっと高い?)

「あんたねぇ、そろそろ私に起こされないようにしなさいよ。もう、あんた高校生でしょ?」

「え?俺が高校生?」

「何いってんの、あんたはギリギリで、あの名門校、レジェンド高に入れたのよ!」

(え、ちょっと待って、11月じゃないの?4月、しかも名門校の名前がレジェンド高って…)

「朝ごはんコンビニで買って行きなさい!もう、電車に遅れるわよ!入学初日で遅刻とかやばいわよ、あんた!」

「はいはーい行ってきまーす!」

そうして俺は、母(らしき人)に見送られて駅に行く。俺は恐らく、何らかの漫画の世界にでも行ってるのでないか?それとも異世界か?わからないが、俺のいたところではない。俺はいわゆる、オタ活をしていた真っ最中だったはず。なのにここに居るのは流石に現実ではないだろう。

そういうことを考えながらもその、「レジェンド高」に着いた。俺のまた新しい人生(まだ死んでないと思いたい)の幕開けだ。

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