第33話 自分 7

私の実家は日本で初めて、デザイナーが作った為、特殊な構造をしていた。


エアコンもそのひとつで、大本の基となる電源を入れると一階の病院から


二階以上の、家の部分も冷暖房を切り替える仕様になっていた。


そしてその基となる電源の切り替えは、素人には出来ない仕様であった。


電気屋などがきてシーズンの変化と共に、切り替えていた。


母は私たちを強制的に追い出そうと、エアコンも基から完全に停止させ、


私の知らない所で、話は進んでいた。


私は家を平地にするには、どのような過程を踏むのかを調べた。


大きな鉄筋コンクリートのビルなどの解体作業に、一番お金がかかるのは


破壊されたコンクリートを運ぶ為のトラックの往復作業をする為、


近くに大きな駐車場があれば、かなり安い事が分かった。


私はそれを親に話したが、元々、親も時代遅れの人間であり、


私がPCやスマホを使って色々調べているのを見て、


すぐにパソコンとか携帯って、またパソコンの情報? と呆れ顔で言われた。


数年後に、あの馬鹿は言った。どうやら友人がスマホを使っていたらしく


スマホはもうマスターしたと言っていた。


お前のように浅い底では無いから、お前にマスターできる日は来ないと


心の中で思った。私の調べた方法なら数千万円は浮くはずだった。


だが、我々は、お互いに信用していなかった。


まるでドラマのように、私の行き先を尾行される事もあった。


私は何故か自分でもよく分からないが、奴の行動は浅はかだからか


理由は不明だが、どのような行動に移るのか分かった。


母は弟を可愛がっていた。私としては嫌いな相手に嫌われるのは


大変楽なので助かった。だが、私の部屋に来る友人たちから見ても


あからさまに弟を大事にしているのを見て、皆不思議がっていた。


私は理由は分かっていた。弟には小学生時代も殆ど友達は居なかった。


中学生になって、喧嘩もよくしていた。まあそれは私もだが、


しかし、弟は、知らない奴らの動向に対しても弱きであった。


私の友人などは平気で殴るのに、知らない奴らを止める事もせず


宝石などを盗まれた。


私の場合は、ハッキリと言う、気持ちを込める為、


変な動きをする奴は居なかった。


普通の人には笑えないような事も、私は関与しなかったが、


私の中学校では当たり前のように成立していた。


タイプはハッキリと分かれていた。


盗み専門で個人の奴もいれば、集団での盗みをする奴らもいた。


喧嘩専門は喧嘩はするが盗みや虐めはしない。私や弟はここに入る。


そして真面目なグループや虐められる対象の奴ら。


これは現実だが、真面目な奴らは少なかった。グループを組んで


盗みなどする奴らもいた。


私は一度、小学生時代から通っていた、私の中学までへの道にあった


駄菓子屋の店が潰れていた。小学校からは遠目の位置にあるからかと


思う程度であった。


しかし、友人にある時、たまたまであったが、悪質な盗みのグループがいる


事を聞いた。その駄菓子屋もそれで潰されたと聞いた。その他、小さなお好み焼き


の店などのレジから直接、お金を盗み、外に積み上げられている


ジュースのケースごと全て盗み、それを売却していると聞いた。


私はそいつらとは同じ小学校だった為知っていたが、喧嘩は全くしない奴らだったが


駄菓子屋のおじさんは親切だったが、そいつらは5,6人で店に入るなり、


物を全てカバンに入れていき、止める事も出来なかった事を教えてもらった。


私はそいつらの所に行き、これ以上するなと忠告をした。私の家の近くにも


駄菓子屋があったからである。そいつらは対象を変えてそれ以後も多くの店を


潰して行った。

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