第27話 最高のクリスマスプレゼント②

「恋人ごっこじゃなくなったから、お前に触れるのに限度も制限もねーだろ?」



ドキン


「それは…そうだけど……」



そして再びキスをされ深いキスをされた。



「今日のキスで今までの事、全て忘れな!今日がお前のファーストキス記念日」




ドキン



「なあ、それより腹ごしらえして令ニさんに連絡して欲しいんだけど」


「えっ?」


「だって、イブなのにカップルになった俺達なのにさー別に良くね?」




その時だ。


私の携帯に、お兄ちゃんから連絡が入る。




「あっ!お兄ちゃんからだ」

「えーー」



イジケ気味の雪渡が可愛く見えてしまう。




「もしもし」


「優奈、バイト終わったのか?今、迎えに行こうと思うが何処にいるんだ?」


「今?えっと…」




スッと私の携帯を取り上げた。




「あっ!ちょ、雪渡」


「令ニさん、優奈ともう少し一緒にいさせてくれませんか?」




ドキン



「ちょ…」

「お願いします」




そして少しして携帯を切る雪渡。




「後で連絡しろ!と伝えてくれだって」


「…雪…」



キスされた。


ドキン





「本当はファーストキス記念日だけじゃなくて、ファースト記念日にしたい所なんだけど……俺、お前と一緒にイブ過ごしてーし」


「えっ?…ま、待って…それ勢いで私の全てもらうつもり?」


「ああ。だって明日からバイト休みだぜ?お前と会えねーし外泊しろ!」


「強制的!!」



私達は騒ぐ。




その時、お兄ちゃんから、また、連絡が入った。




「あれ?お兄ちゃんから…」

「やっぱり駄目って禁止令!?」

「さあ?」



私は出る。




「雪渡に変われ!」

「うん」



私は、雪渡に携帯を差し出す。




「えっ?俺、怒られんの?」

「そうなんじゃない?」

「えっ!?俺、何かした?」



そして、携帯に出る雪渡。




「…あ、はい…分かりました。じゃあ後程」



携帯を切る雪渡。



「今から令ニさん迎えに来るって」

「えっ?」




そして迎えに来る。



「お兄ちゃん」

「令二さん」

「未成年が街を出歩いていると補導されるだろう?」

「…いや…でも…」


「一緒にいたいのも分かった。何かあってからでは遅い。取り敢えず腹ごしらえしろ!全て出すから。お前らのリクエストに応えてやる。俺からのクリスマスマスプレゼントだ」


「…お兄ちゃん…」

「令二さん…」



私達は腹ごしらえをすることにし、お兄ちゃんの友人の所から洋服を買い、私達はお兄ちゃんの運転手でデートを楽しんだ。




「雪渡の所は、今日は両親いるのか?」

「はい」

「何処でデートする予定だったんだ?」

「…それは…」

「無計画も良い所だ」


「いや…つい…勢いで…優奈と一緒にいたいと思ったから」


「本当…お前らって似てるな」




そして、お兄ちゃんのマンションに来る。



「一通り揃ってるから、好きなように使え。何かあったら連絡しろ!」




そう言うと、お兄ちゃんは私達を残して席を外した。


どうやら将来の為に、ここのマンションの部屋をいくつか買ったとの事だった。



「令二さん…すげーな…」

「そ、そうだね。…私も驚いちゃった……」

「ホテルみてー」

「ホ、ホテルって……」


「マジタオルとか揃ってんだけど…一層の事、マンション事、買った方が良かったんじゃ…そうすれば、好きなように、改築出来んのに」


「…でも…お兄ちゃんなら…やり兼ねないかもね」



「…なあ…優奈…」

「何?」

「全てもらって良い?」



ドキッ


「えっ?」



そう言うとキスをされた。


私達は1つになった。





私達の恋は始まったばかり。


色々な雪渡に振り回され予感の彼女になってしまった。





初彼と



ずっと仲良く



やっていけますように



魔法を



かけてください……





そして みんなが



幸せでありますように――――★彡







〜 E N D 〜








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

19歳以上、お断り!? ハル @haru4649

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ