催花 道の果てで

加茂

前文

 青い海に青い空。それらは何も現世の者たちだけの物ではない。現世に限りなく近い所に現世ではない場所……【道】と呼ばれるその場所に、人に望まれ人に想われて生じた【艦霊ふなだま】と呼ばれる神々。彼らは人と共に海に生き空に焦がれ暮らしている。短くて長い時間を生きる彼らの目に、移り変わっていく時代はどう映るのだろう。


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